最終更新 2014/05/12 13:33
これを機に看板の会社から、鏡の会社になったコミー。1986年に取り組み始めたのが、現在の主力商品、「FFミラー」の開発だ。この名前は“Fantastic(ファンタスティック) Flat(フラット) ミラー”の略だという。これまたポップなネーミングだ。
さてFFミラーとは、フラットだが広い範囲を映せる鏡である。広角で映る鏡というと凸面のものが思い浮かぶが、FFミラーは完全に平らだ。貼るだけで使うことができ、狭いスペースに設置することも容易。
そしてその原理は……残念ながら企業秘密。
読者の想像に委ねたい。
開発のきっかけは、これまた社長のひらめきだ。ある日、フラットな拡大鏡を眺めていた小宮山社長。「この拡大鏡のように、平らでありながら視野の広い鏡をつくれば、世の役に立つのではないか」とひらめいた。
はじめに想定した使い道はエレベーター。デパートの管理部門からエレベーター用のミラーを作ってほしいという問合せがあったのだ。後方確認や乗り残しのチェックなどのため、当時エレベーターには、バックミラーのような小さなものが高いところについていた。だが背の高い人にいたずらされたりして、機能しなくなってしまうことがあった。
開発してすぐに、デパートに納入。お客さんの姿が足元まで見える、これまで死角となっていたところまで広く見えるので待っている人の全体が把握できると、エレベーターガールの方々からの評判は上々だった。
台車などがぶつかって損傷したり、いたずらではがされたりすることもあったが、そのつど割れにくく、はがれにくく改良されている。
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