建築テクノ図鑑

ぽむ企画(文・絵)

プロフィール バックナンバー

最終更新 2014/05/12 13:35

第5回 「視野を広げる鏡」

-コミー(株)・FFミラー-

Page3. 建築とFFミラー


ATMや駅の券売機の後方確認など、FFミラーの応用先は広い。

ATMでは、おなじみの存在だ。

車いす利用にもFFミラー。

バリアフリーにも力を発揮。車いすで前向きにエレベーターに乗ると、出入口付近にいる人が見えないため降りるときに困ってしまう。ミラーで後ろが確認できればスムーズに乗り降りできる。

コミーでは、さらに使いやすい設置の仕方や、車いす本体への設置などを日々研究中だ。

世界の航空機の手荷物入れに付いている。

そしてコミーでは飛行機の手荷物入れの鏡を見て「ここにFFミラーを取り付けたら便利なのに」と感じたことをきっかけに、航空業界に参入。燃焼性テストなど厳しい基準をクリアし、エアバスA380やボーイングの最新鋭機787など、さまざまな機体に設置されるようになった。2013年12月には累計出荷台数が20万台を突破したという。

さてここからは建築向けの、FFミラーの特色や使い道を紹介しよう。

きれいにつけられる。

(1)建物に合わせやすい柔軟性

たとえばエレベーターの三方枠などに設置する際には、ミラーを空間にきれいにおさめられるかどうかが気になるところだろう。コミーが開発した「はめ込み工法」なら、面一(段差のない状態)での設置が可能。サイズも特注できる。

高い耐久性。

(2)高い耐久性

FFミラーは特殊プラスチックを素材としていて、耐久性が高い。 駐車場の出入口など、屋外に設置できる商品もある。無料貸出制度を利用して、映る範囲や像の大きさを確認することも可能だ。さらに使用者側のミスでの破損に対しても、無料交換の対応をしている。それほど商品には自信があるということだ。

きれいにはがす道具も日々開発中。

(3)設置が簡単

FFミラーは取り付けに専用の両面テープを使用。簡単に壁に取り付けできて、非常に落ちにくい。さらに現在は、きれいにはがせる道具も開発中。

廊下など動線に設置すれば、
出会い頭の事故も防止できる。

FFミラーは、建物の動線計画と組み合わせることで、安全対策に活用できそうだ。たとえば病院や工場などの動線の、人が頻繁に行き交いぶつかりやすい部分に設置すれば、衝突防止に役に立つ。

デスクワークを青空とともに。

さらに実用性だけではなく、アイデア次第では、視覚的に面白い演出をすることも可能だろう。

貼るだけで、人の視野を広げることができるコミーのミラー。建物と鏡の合わせ技で、安全や効率はもちろん、驚きの空間体験をもたらすこともできそうだ。

>>コミー(株)へのお問い合わせはこちらから


Cookie(クッキー)
当社のウェブサイトは、利便性、品質維持・向上を目的に、Cookie を使用しております。詳しくはクッキー使用についてをご覧ください。
Cookie の利用に同意頂ける場合は、「同意する」ボタンを押してください。同意頂けない場合は、ブラウザを閉じて閲覧を中止してください。