最終更新 2014/03/04 12:00
さて、新しいレシピのステンレス鋼JFE443CTは何に使うことができるのだろう。既存のステンレスSUS304と同等以上の質があるので、いろいろなところで使うことが可能である。
JFE443CTの特性の1つは、熱変形に強いことだ。SUS304に比べて熱伝導性が40%高く、40%熱膨張が少ない。熱変形に強いということは、溶接時の変形が少ない。したがってステンレスの大きな面をつくる際にはとても有効な材料だ。
たとえば食品工場の床材に。衛生面が気になる食品工場では継ぎ目のないなめらかな床にニーズがある。JFE443CTならば床にステンレスをひいて溶接しても、熱変形しにくいのでひずみのない床になり、台車など使ってもガタつかない。
熱変形しにくいので、屋根など直射日光を受ける部分にも使いやすい。
自動ドアなど、機構が熱変形の影響を受けやすい部材にも有効。
JFE443CTは、SUS304ではできない「くすんだ仕上げ」ができる。だから光ると困る場所に設置するパーツ、たとえば高速道路の路側筐体などに使うことができる。
従来のステンレスはなめらかすぎて塗装のノリが悪く、塗装前に面を荒らしてから塗装をかけるケースもあったというが、JFE443CTのくすんだ仕上げの材料ならばこの工程は不要。工数の削減によるコスト削減を図ることができる。
大きな表面をなめらかにつなぐことができ、つるつる一辺倒だった仕上げもさまざまなバリエーションにできる。JFE443CTならば、巨大な建物の表面も、まるでCGのようになめらかで、多彩な表情に仕上げられるのかもしれない。新しいレシピのステンレスは、建物の表面の可能性を広げそうだ。
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