最終更新 2012/06/15 12:00
さて、イーテリアフロアはどんな用途に使われているのだろう。すでに実現している例から今後展開予定のものまで、用途別にみてみよう。
たとえば商業施設。発電量を増やしシステムを普及させるためには、不特定多数の人々が大勢集まる公共の場所に設置するのが効果的。ここではインタラクティブな案内板などに活用できる。現在すでにららぽーと新三郷ではフードコートのキッズコーナー、館内案内サイン板、エコ広場のエンターテイメントとして。ジュンク堂書店芦屋店では検索コーナーの、店内看板表示として導入されているので誰もが体験可能だ。
そして病院や老健施設。たとえば病室では、歩行に合わせて足元を明るく照らすことができれば夜間に目覚めたときの移動も安全になる。また床面に発電システムを組み込めば自分の運動量を体感できるので、リハビリのやる気にもつながる。また動きを検知できるので、夜間の徘徊などの見守りシステムにも活用できる。
オフィスの床でも発電システムは役に立ちそうだ。部外者の侵入を知らせるセキュリティシステムや、来訪者向けのデジタルサイネージ。さらに階段付近とエレベーター前に設置して発電量を比較することで積極的な階段利用を促す、オフィスの座席付近に設置して照明や空調設備のスイッチと連動させたり在席確認表を作成したり、といった応用ができる。
「イーテリアフロア」が家にあれば、なまけた普段の生活も変わるに違いない。自分の動きが発電につながれば家の中でも朝から晩まで活発に過ごすようになるだろう。たとえ家の中で引きこもり生活をしていても健康になれそうだ。現在は室内用なのだそうだが「将来的には屋外設置できるようにしたい」との頼もしいお言葉もいただいた。そのうち毎日の通勤通学、買い物から犬の散歩まで電力に変えることができるようになるかもしれない。未来の地面、とても踏みごたえのあるものになりそうだ。
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