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「代々木屋内競技場を世界遺産にする会」が発足


建築家、丹下健三の代表作である国立代々木競技場の世界文化遺産登録を目指す推進団体「代々木屋内競技場を世界遺産にする会」が発足した。世話人、発起人には槇文彦氏、隈研吾氏をはじめ建築家、文化人35名が名を連ねているが、代表世話人を務める槇文彦氏は会発足の経緯について「そもそも3年前に丹下健三回顧展で、1952年に丹下研究室に一緒に入った仲だった神谷宏治さんとお会いしたときに、2人で代々木屋内競技場を世界遺産にするよう努力すべきだ、と語り合った。海外ではシドニーのオペラハウスが世界産に登録されているのに、なぜ日本の代々木屋内競技場を申請しないのか、と言われたことがある。アメリカに行ったときに聞いた話だが、東京オリンピックの高飛び込みに出場した選手が飛び込み台の上に上ったときに、まるで天国に来たような気がした、と語っていたというエピソードを聞いた。これは建物が持っている祝祭性を表現したものだと思う」
また、「もし「代々木屋内競技場」が世界遺産登録されれば、丹下健三は日本および東洋初の建築家となる」と述べ、世界遺産登録に向けて強い決意を述べた。今回、世界遺産登録を目指すのは代々木第一、第二体育館両方の建物で、丹下健三作品一連の作品群での申請はしないという。
 会としては2020年の東京オリンピックまでに世界遺産登録を目指しているが、世界遺産登録推薦には国の保護措置である重要文化財指定を受けることが条件なので、今後は東京都や日本スポーツ振興センター等へも働きかけていく方針。

東京大学 大学院工学系研究科 建築学専攻 HP