概要 | 商店街はこれまで、単なる買い物の場を超えて、地域の暮らしやつながりを育む場として存在してきました。東京・駒込駅周辺の商店街もまた、長い歴史と人々の記憶を受け継ぎながら、地域を支えてきました。しかしながら、地域の担い手不足や空き店舗の増加といった現代の社会課題に直面し、昨今ではかつてのにぎわいに比べて動きが停滞しつつあります。一方で、私たちは商店街の方々や地域の事業者と交流や活動をしていく中で地域や商店街の力が完全に失われたわけではないことに気がつきました。むしろ、今でもなお東京の下町の風情が残る地域の面白さ、商店街の場所・空間としての可能性を改めて発見し、再び駆動をすることのできる可能性に「溢れている」と私たちは考えています。 そこで今回注目するのが、これらの商店街の成り立ちを形づくった「暗渠(あんきょ)」の存在です。かつて街を流れていた川は暗渠となり、今も地形のわずかな起伏や道の形にその痕跡を残しています。駒込の商店街は、まさにその見えない川の流れの上に生まれ、流れの影響を受けるようにして人や物の動きを生み出し、にぎわいを育んできた流れの記憶がこの土地には刻まれているのです。 本コンペでは、商店街を「単体」ではなく『暗渠商店街』という一つのまとまりと捉え直した上で、商店街という特性を鑑みて「これからの商店街のあり方のアイデア」を提案してください。具体的な敷地に対しての建築計画、暗渠商店街全体エリア計画、空間活用や制度改革のアイデアなど、これまでの商店街のアクティビティのかたちを問い直す自由な発想を期待します。 ここで生まれたアイデアは、地域の商店街や行政、住民の方々と協働しながら、実際に実施をしていくプロジェクトへとつながっていきます。小さな取り組みが「溢れ」だし、やがて街を大きく変えていく「流れ」になるかもしれません。 みなさんが提案する「流れだす、溢れだす、駒込の商店街の未来」を楽しみにしています。 |
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テーマ | 『流れだす、溢れだす、商店街』 |
提案形式 | 以下のいずれか、または複数の形式でご提案ください。 |
応募資格 | ・応募資格は 2025 年10月 1日時点で 35 歳以下の個人またはグループとします。グループでの応募は 4名以内とし、代表者を 1 名選定してください。 |
スケジュール | 2025年 |
提出物 | A3サイズ片面ヨコ使い1枚にまとめた応募案をPDF形式(10MB以内)にして送ってください。 |
応募方法 | 本コンペに応募される方は、下記URLから登録を行ってください。 |
審査員(敬称略) | 饗庭 伸(東京都立大学 都市環境学部 教授) |
賞 | 最優秀賞 1組 |
主催・問合せ | 暗渠商店街まきコンペ地域事務局 |
詳細 |
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