人類学者ジョージ・マードックによって名付けられた「核家族」という形態は、戦後、日本の基本的な家族形態を担ってきた。
しかし現代社会において、核家族の割合は低下の一途を辿っている。
家族を一つの運命共同体的な「塊=核」と強いる内圧から、人々は逃げつつあるのかもしれない。
であるならば、住宅という「塊」もまた変容しなければならないだろう。
そこで家の中心部から十時型にヴォイド(空気層)を配することで、「塊」を分割させることを考えた。
できた空間は、「田の字型」間取りを想起させる。日本の伝統的な「田の字型」(それはしばしば各スペースを過剰に繋ぐ)に対し、このヴォイドは4つのスペースの緩衝地帯となりながら、一方で相互の、そして外部環境との接続を可能にする。
内圧から事物を保護するエアークッションのように、家族のひとりひとりに同一化を強いる摩擦を緩衝する。
空気によって仕切られる事により、どこか柔らかでバランスの良い安定感を与えてくれるだろう。
■建築概要
所在地:埼⽟県熊⾕市
⽤途:専⽤住宅
構造:⽊造・地上 2 階
延⾯積:107.82 ㎡
建築⾯積:60.84 ㎡
設計監理:⼤久保博夫 / CHOP+ARCHI 建築設計事務所
構造設計:横尾真 /OUVI
設備設計:環境プランナー
施⼯:古郡建設
写真撮影:⻄川公朗

⼤久保博夫
■経歴
- 2003
- CHOP+ARCHI 建築設計事務所設⽴
CHOP+ARCHI 建築設計事務所
E-mail:okubo@choparchi.com
URL:http://choparchi.com/
東京都目黒区駒場 1-5-9
Tel:03-3465-4348















