京都市上京区に建つ織物業本社の社屋。西陣織などの伝統工芸を扱う歴史ある企業の社屋に調和する京都らしい意匠を取り入れた。
京都で多く見られる格子は、内部から外部が見えつつも外部から内側は見られにくいという特性があり、内部と通り（外部）との関係性を調整できる。開口部に木製の出格子や虫籠窓を取り入れることでギャラリー、執務室、商品を展示する広間など、それぞれの部屋に応じた内部と外部との距離感を調整した。また、外部の格子に加えて、遮熱性の高いガラスや内障子を採用することで、室内への熱負荷が大きくなりがちな開口部の熱負荷を低減。内部仕上げにはリサイクル原料を使用した材料も取り入れ、環境面にも配慮した。
■建築概要
所在地：京都市上京区
竣工：2022年3月
用途：事務所
構造・規模：S造 地上3階
敷地面積：105.64㎡
延床面積：210.38㎡
設計監理：株式会社アーキネット京都
施工：株式会社藤木工務店
撮影：岡田大次郎
髙田実（一級建築士）
■経歴
- 2014
- 株式会社アーキネット京都1級建築士事務所入社
株式会社アーキネット京都1級建築士事務所
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