敷地は、⽥園⾵景が広がる⽥舎の農村に位置し、かつての農家住宅の作業空間である⼟間を現代的に解釈して、提案を試みている。設計者の⾃宅として建築しており、⼟間は作業空間として、また、常時近所に開放するスペースとしてして想定している(近くの家の⼦や、設計者の⼦や友達が⾃由に⾏き来して使⽤する)
全体の計画としては、農村の⽥園⾵景の景⾊に溶け込むように⼤きな切妻のボリュームを⽥んぼに平⾏に配置し、切妻の下の空間は⼤きなワンルームとなるように⼩屋空間が視覚的にもつながる空間とした。
プライベート空間である寝室やお⾵呂に関しては切妻のボリュームから切り離し、⽥んぼに対して突き出した箱型の形状をしている。
切妻の⼩屋組みの頂部の構造は、⾦物を使⽤しない接合形式を構造設計者と考え、45×300のくまもと県産の杉材を303ピッチで配置し、⽊の量感溢れる空間となっている。
■建築概要
建物名称:切妻と⼟間の家
所在地:熊本県熊本市南区奥古閑町
⽤途:住宅
建築主:林⽥直樹 林⽥百合⼦
設計者:林⽥直樹建築デザイン事務所 林⽥直樹
構造設計者:株式会社⿊岩構造事ム所 ⿊岩裕樹
施⼯者:(株)ハウジング創
造園:浦⽥庭園設計事務所
規模:⽊造
階数 平屋
敷地⾯積 470.53㎡
建築⾯積 178.04㎡
延床⾯積 144.08㎡
主な外部仕上げ:屋根 カラーガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き
外壁 杉板t15 プラネットカラー塗装
主な内部仕上げ:床 カンパニューt18
壁・天井 PB12.5+マーブルフィールこて
仕上げ
設計期間:2018年12⽉〜2019年5⽉
施⼯期間:2019年6⽉〜2019年12⽉
撮影者:イクマ サトシ(TechniStaff)
■経歴
林⽥ 直樹
- 1984
- 熊本県熊本市⽣まれ
- 2007
- 熊本⼤学⼯学部環境システム⼯学科卒業
- 2007-2015
- 住友林業株式会社勤務
- 2015-2016
- ばん設計⼩材事務所勤務
- 2016
- 林⽥直樹建築デザイン事務所設⽴
- 2021
- 株式会社林⽥直樹建築デザイン事務所設⽴
第25回くまもとアートポリス推進賞選賞 受賞