岐阜市近郊に建つ築30年を過ぎた4階建てRC造の 1フロア改修計画。
改修前は1ルーム×2住戸の界壁でもある耐震壁を境にインナーバルコニー隔板を取り払い、1フロアを事務所として使用していた。その為、執務空間とミーティングスペース・休憩場所などが混在。初段として水廻り・雑壁等の撤去後、耐震壁を境に執務空間であるオフィスゾーン、ラウンジなどのパブリックゾーンとしてゾーニングを行った。
限られた空間を最大化したうえで個々のプライバシー確保の為、壁の高さを必要に応じ調整、天井との間に余白を設けた。それらの壁は日本建築のつい立的に振舞い空間内に光や視覚の陰影を生む。
当初セルフビルドから始まった計画であるため、工事完了後にも施主自ら好きな所に棚や仕掛けを設けられるように書割り的な内装を取り入れた。それらの塗装は全ツヤ塗装を行い、窓からの光を奥まで反射させると共に、空間に奥行きを持たせる仕掛けとしている。
建築概要
所在地 :岐阜県瑞穂市
構造 :RC造4F(改修部分 2F)
用途 :事務所(改修)
延床面積:73.1㎡(改修部分 2F)
設計監理:atelierRISE
施工 :有限会社 マスニシ建工
設計期間:2021.2~2022.2
工事期間:2022.6~2022.9
竣工 :2022.9
撮影 :atelierRISE+成田一優
■経歴
atelierRISE 加藤 隆司
- 1983
- 滋賀で生まれ山形で育つ
- 2006
- 名古屋造形芸術大学
- (現 名古屋造形大学)卒
- 2006-2010
- 設計事務所勤務(福岡)
- 2013-2018
- 設計事務所勤務(山形)
- 2019-
- atelierRISE 設立
atelierRISE
〒990-0828 山形県山形市双葉町2-11-14
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