素材感が美しく、小さい家なのに大きな存在感と周辺との調和が魅力です。
外壁は形成セメント素材、内部は構造材表し、床は木製無垢材、照明器具は真鍮を採用し、できる限り自然素材を使い自然の風合いと年月を重ね、時間とともに表情が変化することもこの建物の特徴です。陽が落ちるとシンボルツリーもライトアップされ違った表情になります。
1Fは天井高さを抑え、空間的な重心を低くし落ち着きのある場所とし、2Fは解放的な空間としています。2Fのリビングは梁や桁など水平方向の材料をなくし、登り梁で視覚的な奥行きをつくるり、リズミカルで伸びやかな雰囲気にしています。
構造の開きを抑えるため天井に設置した細い鋼棒が意匠としても美しく機能してます。間仕切りを減らし、キッチンや収納を床から浮かせ、目線が遠くまでいくよう設計し開放感を高めています。住人とともに年を重ね変化し、新たな魅力が生まれることを楽しみにしています。
■建築概要
敷地面積 :167.46㎡(50.66坪)
建築面積 :37.26㎡(11.27坪)
延床面積 :72.86㎡(22.04坪)
家族構成 :2人
住宅の構造 :木造2階建/鉄筋コンクリートべた基礎
工事期間 :令和2年3月~8月
設計者 :田中の仕事場/担当 田中博之
施工会社 :株式会社 needs/担当 畠中茂樹
照明計画 :あかりや/担当 竹本美香
家具金物 :かめや産業/担当 亀本美穂
撮影:元 圭一
■経歴
田中 博之
- 1976
- 広島県生まれ
- 1999
- 日本文理大学 工学部建築学科 島岡研究室卒業
- 1999
- F.O.B.association
- 2006
- 仲子盛進綜合環境デザイン 株式会社
- 2009
- 株式会社 スタジオアルゴ
- 2012
- 田中の仕事場 設立
田中の仕事場
https://www.t-wp.site