野尻湖畔に佇む山荘。
敷地周辺の豊かな風景と一体化し、時と共に移ろう、大らかで豊かな住まいを目指しました。
大地の起伏と木々の配置に応答するように、積層する5枚の床面を計画しました。広さや高さ、素材の異なる床面は、森との様々な関係によって多様な居場所群をつくりだします。重なりあう床面の間には、新しい行為やモノの配置が生まれ、自然×ヒト×モノが漫然一体となった新しい風景をつくります。また、構造フレームでもある柱と横架材は、リノベーションの拠り所にもなります。季節の移り変わりや、住まい手の変化などに合わせて空間を変化させることで、自然と共に成長する暮らしを可能にしています。
建築物の中でヒトやモノを支える床面を、森や自然と共にデザインすることで、自然に遊び、発見し、学び、暮らすための居場所をつくりました。それは正に、湖と森の魅力と一体化し、時間と共に移ろ、風景に開かれた建築のあり方を示しています。
■建築概要
建築設計:SUGAWARADAISUKE建築事務所
(担当:菅原大輔)
構造:TECTONICA INC.
(担当:鈴木芳典、五十嵐日奈子)
照明計画:灯デザイン(早川亜紀)
施工:株式会社ミズケン(担当:大坂寛爾)
写真:Jérémie Souteyrat
場所:長野、日本
設計期間:2016年6月-2017年5月
工事期間:2017年6月-2017年12月
■経歴
菅原 大輔
- 1977
- 東京に生まれる
- 2000
- 日本大学 理工学部建築学科 卒業
- 2003
- 早稲田大学大学院 理工学研究科 修士課程 修了
- 2004
- 一級建築士取得
(一級建築士:登録312817号) - 2004
- C+A tokyo/シーラカンスアンド・
アソシエイツ - 2004–2005
- Jakob+Macfarlane(フランス)
- 2005–2007
- Shigeru Ban architect Europe
(フランス) - 2007-
- SUGAWARADAISUKE 設立
- 2011–2016
- 被災地支援団体陸前高田燈す
プロジェクト:りく×トモ設立運営メンバー - 2013–2022
- 日本大学 理工学部 非常勤講師
- 2015–2022
- 早稲田大学 創造理工学部 非常勤講師
- 2015–2016
- GROUNDSCAPEpaper 編集長
- 2016–2022
- 東洋大学 理工学部 非常勤講師
- 2016–2019
- 早稲田大学 創造理工研究科
博士後期課程(研究指導 修了退学) - 2017-
- 株式会社SUGAWARADAISUKE建築
事務所 改編 - 2017-
- 山梨県景観アドバイザー
- 2018–2022
- 法政大学 デザイン工学部 非常勤講師
- 2019-
- 港区景観アドバイザー
- 2019–2022
- 工学院大学 建築学部 非常勤講師
- 2020-
- 渋谷区景観アドバイザー
- 2020–2022
- 明治大学 理工学部 非常勤講師
- 2022–
- 東京電機大学 未来科学部 建築学科 准教授
株式会社SUGAWARADAISUKE建築事務所
http://sugawaradaisuke.com/
〒182-0033
東京都調布市富士見町3-20-2
FUJIMI LOUNGE 2階