高齢の母親とその息子の住宅です。
敷地は50年ほど前の古い区画整理地内の住宅密集地で正面には公園がある。
配置・平面計画は一つ屋根の下に自立した大きな箱(母屋)を北側、小さな箱(離れ)を南側に配置し、その間に縦格子などで取り囲まれた中間領域的として東西方向に抜けた内路地を確保した。母屋側をLDK、母の部屋とし、内路地を挟んで南側にある離れは息子の部屋としている。断面計画は離れの軒高を公園や通りからの視線を考え梁下を家主様の身長より少し高い1800とし、リビングのある母屋軒高は内路地に面する鋼製建具規制品としての最高高さが納まる2400を設定して、それらを線でつなぎ片流れの屋根勾配を決定した。
構造計画は地盤の状態があまり良くないことから、少しでも軽くするため屋根を木造とし、外壁はシロアリ対策、コスト削減を考え下部壁RC造、上部壁を木造とした。また駐車場部分の柱は駐車のしやすさ、耐久性、コスト面を考慮し鉄骨柱とした。
■建築概要
建物名称:路地のある家
所在地:沖縄県那覇市首里
主要用途:住宅
家族構成:高齢の母+息子
設計:㈱GAB(濱元宏建築設計事務所) 濱元宏、豊崎孟史
階数:平屋
敷地面積:150.8㎡
建築面積:87.363㎡(建蔽率57.93% 許容60%)
延床面積:87.363㎡(容積率57.93% 許容100%)
設計期間:2019年04月〜2019年11月
工事期間:2019年12月〜2020年06月
用途地域:第1種低層
道路幅員:4.5m 南側
駐車台数:2台
■経歴
濱元宏(Hamamoto Hiromu)
- 1963
- 沖縄県生まれ
- 1983-2008
- 20歳から25年の建設業の経験を積む
- 2009
- ㈱GAB(濱元宏建築設計事務所)設立
■受賞
- 2013
- 那覇市緑ヶ丘公園エントランススペース
意匠選定設計競技優秀作品賞 - 2019
- 那覇市新都心公園水のみち公衆トイレ意匠選定設計競技佳作
■経歴
豊崎孟史(Toyosaki Takeshi)
- 1985
- 沖縄県生まれ
- 2013
- 琉球大学大学院修了
- 2013-2016
- 沖縄県内の設計事務所勤務
- 2016
- ㈱GAB(濱元宏建築設計事務所)入所
㈱GAB(濱元宏建築設計事務所)
http://gab.okinawa
〒901-0212 沖縄県豊見城市平良132-8
光陽マンション103