計画地は、クライアントのご実家の敷地であり、子世帯を新築することを望まれていました。しかし、法規的な規制により敷地分割が難しく、また、面積制限が掛かったため、結果的に〝狭小増築〟というかたちで計画をスタートさせることとなりました。
「住宅は、人が生活を営むことを前提とした建築である。傷や汚れがつき、モノが増え、生活感が現れることも必然である。それらの必然をポジティブに許容するベースの設計をすべき」
これは、私の住宅に対する持論ですが、クライアントは、この考えに強く共感して下さっていました。そのようなベースに必要なのは〝要素の多さ〟だと考えています。建築空間に素材感や色味、露出する構造体、様々な職種の手仕事感等、多くの要素を予め設え、生活を営むことにより必然的に生じる要素の介入にも耐えうるベースの設計を心掛けました。
■建築概要
          工事名称:HOUSE-NN
          竣工:2020年7月
          所在地:神奈川県横浜市
          用途:専用住宅(増築工事)
          構造:木造2階建て
          敷地面積:387.11㎡
          延床面積:67.84㎡(増築部分)
          設計監理:加藤直樹|N.A.O
          施工:株式会社バウムスタンフ
          写真:ナカサアンドパートナーズ 大崎衛門 

■経歴
            加藤直樹
- 1986
 - 神奈川県生まれ
 - 2006
 - 町田デザイン専門学校 建築デザイン科卒業
 - 2007-2012
 - ㈲高橋貢住環境設計事務所勤務
 - 2012-2014
 - 桑原茂建築設計事務所勤務
 - 2014
 - N.A.O設立
 
N.A.O|ナオ 一級建築士事務所
            〒257-0015 神奈川県秦野市平沢
            Tel:0463-86-6940
            Fax:0463-86-6941
            Email:info@n-archi-o.com
            http://www.n-archi-o.com/ 
          















