公益財団法人日本美術協会が先月17日に発表した、世界の優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞の第25回の各部門受賞者が授賞式典のために来日、合同記者会見を行なった(10月15日、ホテルオークラにて)。
第25回 高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者
絵画部門 ミケランジェロ・ピストレット氏(イタリア)
彫刻部門 アントニー・ゴームリー氏(イギリス)
建築部門 デイヴィッド・チッパーフィールド氏(イギリス)
演劇・映像部門 フランシス・フォード・コッポラ氏(アメリカ)
注:音楽部門受賞のプラシド・ドミンゴ氏(スペイン)は、同日都内で行われるコンサートのリハーサルの為、記者会見は欠席
建築部門で受賞したデイヴィッド・チッパーフィールド氏は、その土地の歴史や文化的背景を読み解きながら、現代の建築といかに結びつくか、「対話」を通して考え、具現化することを心掛けている。第二次大戦で荒れ果てた19世紀半ばの歴史的建造物を、12年もの年月をかけて修復し、2009年に再オープンさせた《新博物館(ノイエス・ムゼウム Neues Museum)》では、その手法が高く評価され、2011年に欧州連合現代最優秀建築賞(ミース・ファン・デル・ローエ賞)を受賞している。
集まった記者団を前に、チッパーフィールド氏は「絵画などと違い、建築は私一人では完成させられないので、チームでの受賞と受け止めている。日本とのつながりは長く、1985年にイッセイ・ミヤケのロンドンの店舗を手掛けて以来。また、安藤忠雄さん、槇文彦さんら日本の建築家との付き合いも続いている。日本の文化や芸術は世界にインスピレーションを与えるものであり、私もその一人。その日本からの贈賞は大変光栄である。濃い、とても意味ある受賞」と、改めて受賞の喜びを語った。
なお、チッパーフィールド氏の受賞を記念した建築講演会は、10月17日に鹿島KIビルで開催される(事前申込は先月末で締切)。
「高松宮殿下記念世界文化賞」公式サイト
http://www.praemiumimperiale.org/
「第25回高松宮殿下記念世界文化賞決定」弊社速報
http://www.kenchiku.co.jp/news/detail.php?id=567
David Chipperfield Architects
http://www.davidchipperfield.co.uk/
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