TOTOギャラリー・間で開催中の「伊丹潤展 手の痕跡」関連のシンポジウム「伊丹潤・ひらかれる手」が5/17に建築会館ホールにて開催された。
2011年6月に急逝した伊丹潤氏のシンポジウムは、建築史家の三宅理一氏と倉方俊輔氏、伊丹氏の長女であり韓国での共同設計者でもあるユ・イファ氏、伊丹潤・アーキテクツ設計室長である田中敏晴氏の4名によるもの。
倉方氏の進行のもと、まずはユ・イファ氏より韓国と日本の二つの故郷を持ち、独自の創造力で“手の痕跡”を自身の建築に刻み、芸術作品にまで高めようとし続けようとした伊丹氏について紹介。引き続き、田中氏が展覧会場に展示されている代表作24点をエピソードをまじえながら紹介した後、4人でトークセッションが行われた。トークセッションでは4人の違う視点から見た伊丹氏についてや、伊丹氏のルーツはどこからきているのかなど、様々な話題で盛り上がった。
最後に倉方氏の「これからどうやって思いを引き継いでいくか」という質問に対し、ユ・イファ氏は「一言で言うのは難しいが、父の思いを建築家として引継ぐも自分なりの思想を確立して建築をつくっていきたい。」と話した。
展覧会は4/17より開催中。代表作の展示のほか、愛用の書斎机や趣味であった骨董関係・伊丹潤氏が描いたペインティングの展示などの展示もしている。
模型や写真での建築作品の紹介とともに展覧会のタイトルになっており、伊丹氏の持ち味である“手の痕跡”に注目してほしいということで数々のドローイングやスケッチが展示されている。ユ・イファ氏も“手の痕跡”を通じメッセージを感じとれる機会になってほしいと話していた。展覧会の開催は6/23まで。
「伊丹潤展 手の痕跡」 会期:2012年4月17日(火)~6月23日(土)
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex120417/index.htm
TOTOギャラリー・間(TOTO株式会社)
http://www.toto.co.jp/gallerma/
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