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第23回高松宮殿下記念世界文化賞受賞者及び、同賞国際顧問の合同記者会見開催


第23回高松宮殿下記念世界文化賞受賞者及び、同賞国際顧問の合同記者会見・懇談会が18日行われた。
建築部門の受賞者リカルド・レゴレッタ氏は「この受賞は非常にユニークに感じている。世界文化賞の大きな意義は世界観を変えることだと思う。現在、我々が住んでいる世界は非常に技術と技巧的な上辺だけの考え方が満ちている。しかし、この賞は世界に対し全く異なる姿勢から世界を見ることが出来る。
この受賞で私自身が一番嬉しいのは、この受賞が私個人ではなく、メキシコに対しての受賞であると考える。そして私のチーム、オフィス、息子、全てに与えられた受賞であると考える。
建築というのは日々の生活に根ざしている。日本には優れた建築家が育っている。今世界では一般的でない完璧主義を日本の建築は求めていると思う。完璧を追求することを世界は忘れている。完璧を追求することでは日本はリーダーであり、これからも日本の建築が完璧を追求してもらいたい。世界が必要としているからである。確かに建築は経済的目的を考えなくてはいけない。しかし、日本で眼を見張ることは、優れた建築が優れたビジネスであることを両立出来るという事を実現している。
情熱が原動力。情熱は絶えることがない。メキシコは過去に大地震で被害を受けた。しかし、どんな悲劇に見舞われても情熱を持ち続けていれば、必ず状況は良くなっていく。このような姿勢を持ち続けることが、よりよい状態に導く。
この震災後に学んだことは、建築は社会的な活動でなくてはいけない。雑誌などに掲載されることや名声を得る為の建築ではなく、そこに生活、使用する人を幸せにする為に作らなくてはいけない。建築は社会的貢献をする活動であり、今回の受賞は益々人々を幸せにする為のソリューションを提供する機会が増えた事を喜ばしく思う。」と述べた。

第23回高松宮殿下記念世界文化賞受賞者は■絵画部門:ビル・ヴィオラ(アメリカ) ■彫刻部門:アニッシュ・カプーア(イギリス) ■建築部門:リカルド・レゴレッタ(メキシコ) ■音楽部門:小澤 征爾(日本) ■演劇・映像部門:ジュディ・デンチ(イギリス)5部門5氏。


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