一般社団法人日本建築学会より、2015年日本建築大賞、2015年日本建築学会賞(作品・技術・論文・業績)ならびに、2015年日本建築学会作品選奨等が発表された。
2015年日本建築学会賞(作品)は、近年、主として国内に竣工した建築の設計(庭園・インテリア,その他を含む)であって,技術・芸術の進歩に寄与する優れた作品に与えられる。応募業績7作品の現地審査を経て、2作品が、2015年日本建築学会賞(作品)として選出された。
●『上州富岡駅』
【受賞者:武井誠(株式会社TNA代表取締役)/鍋島千恵(株式会社TNA代表取締役)】
●『木の構築 工学院大学弓道場・ボクシング場』
【受賞者:福島加津也(福島加津也+冨永祥子建築設計事務所代表)/冨永祥子(福島加津也+冨永祥子建築設計事務所代表)】
「上州富岡駅」は駅舎という建築形式の持つ意味を改めて考えさせる建築であり、ユネスコ世界遺産認定を受けた富岡製糸場のある富岡市の玄関口に似つかわしく煉瓦という素材を主素材として用いているが、煉瓦にプレストレスをかけ、フラットバー・ブレースの座屈拘束として用いている点、駅前広場との一体的な提案を行い、気持ちの良い都市空間を形成している点などが高く評価された。
「木の構築」は小品ながら和小屋および斗栱という伝統的な木造建築の木架構に学びつつそれを新しく解釈しなおすことで、木造の原点をわれわれに再考させる力を持っている。建築デザインだけでなく、小径材や食害材という材料を吟味し発見に着眼しそれを建築素材として巧みに利用している点についても高く評価された。
一般社団法人日本建築学会では、受賞者記念講演会の開催を予定しており、開催日時ならびに会場は、近日中に発表される予定。
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