今年で第26回目を迎える「高松宮殿下記念世界文化賞」の受賞者が、今年の7月16日に発表された。10月15日の受賞式典に先駆けて、5名および1団体の受賞者と同省国際顧問による合同記者会見が、ホテルオークラ東京にて行われた。
今年は音楽部門のペルト氏と演劇・映像部門のフガード氏が、それぞれエストニア、アフリカ大陸からの初の受賞者となった。各受賞者ともに日本文化への関心が深く、国際顧問の中曽根康弘氏は「日本文化が受賞者の作品に影響を与えていることに、日本人として強い感銘を受けた」と述べた。
建築部門で受賞したアメリカのスティーヴン・ホール氏は、自身の初の海外作品となった福岡市の『ネクサスワールド・スティーヴン・ホール棟』(1991)をとりあげて、「日本が最初のチャレンジの場を与えてくれた」と語った。会見には同棟に20年以上住んでいる建築家の古家俊介氏も駆けつけ、「長年ホール氏の作品に住んできたことが建築家を目指すきっかけとなった。同棟の住民一同、ホール氏の受賞をとても喜んでいる」とお祝いの言葉を贈る場面もみられた。
【第26回 高松宮殿下記念世界文化賞 各部門受賞者】
・絵画部門:マルシャル・レイス(フランス)
・彫刻部門:ジュゼッペ・ペノーネ(イタリア)
・建築部門:スティーヴン・ホール(アメリカ)
・音楽部門:アルヴォ・ペルト(エストニア)
・演劇・映像部門:アソル・フガード(南アフリカ)
・第18回 若手芸術家奨励制度:ジンスー財団(ベナン)
高松宮殿下記念世界文化賞 公式HP
http://www.praemiumimperiale.org/index.php
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