世界の優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞(公益財団法人 日本美術協会主催)の第30回受賞者が発表され、建築部門ではフランスの建築家・都市計画家、クリスチャン・ド・ポルザンパルク氏が受賞した。
クリスチャン・ド・ポルザンパルク氏は、50歳の若さで、フランス人として初めて「建築のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞を受賞するなど、フランスを代表する建築家・都市計画家。大胆なデザインと芸術的アプローチ、水彩画の画家としての側面を活かした想像力豊かな作風が特徴。パリやニューヨークで建築を学び、ミッテラン大統領(当時)のプロジェクトで、複数のコンサートホールや音楽博物館、居住区などを備えた『音楽都市』(1995)で一躍有名に。代表作に福岡市の『ネクサス集合住宅』(1991)、ニューヨークの超高層ビル『LVMHタワー』(1999)、コンサートホール『フィルハーモニー・ルクセンブルク』(2005)、リオデジャネイロの複合文化施設『芸術都市』(2013)、パリ郊外の屋内スタジアム『パリ・ラ・デファンス・アリーナ』(2017)など。現在、中国の『蘇州文化センター』(2019完成予定)に力を入れている。
他、各部門の受賞者は下記の通り。
第30回 高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者〈敬称略〉
■ 絵画部門 ピエール・アレシンスキー (ベルギー/フランス)
■ 彫刻部門 中谷芙二子 (日本)
■ 建築部門 クリスチャン・ド・ポルザンパルク (フランス)
■ 音楽部門 リッカルド・ムーティ (イタリア)
■ 演劇・映像部門 カトリーヌ・ドヌーヴ (フランス)
第22回 若手芸術家奨励制度 対象団体
■ シェイクスピア・スクールズ財団 (イギリス)
授賞式典は、日本美術協会総裁の常陸宮殿下、同妃殿下ご臨席のもと、10月23日(火)に東京・元赤坂の明治記念館で行われ、5部門の受賞者には、それぞれ顕彰メダルと感謝状、賞金1500万円が贈られる。若手芸術家奨励制度の対象団体には、7月11日(水)、ロンドンでの発表記者会見の席上、奨励金500万円が贈られた。
10月24日(水)には、クリスチャン・ド・ポルザンパルク氏の受賞者記念建築講演会が鹿島KIビルにて行われる予定。
高松宮殿下記念世界文化賞
http://www.praemiumimperiale.org/ja/
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