企画展「美術館建築 ― アートと建築が包み合うとき」
概要

 地域に根ざした建築設計で知られる山口 洋一郎の「茅ヶ崎市美術館」は、鳥が翼を広げたような屋根が特徴的です。この湘南の軽やかな空気をまとう当館を舞台に、場の特性を活かす“サイト・スペシフィックな芸術”として、5つの珠玉の「美術館建築」を取り上げます。
 石見地方特産の石州瓦で建物全体を覆い、釉薬の違いにより玉虫色の建築を創り上げた内藤 廣「島根県芸術文化センター」。広島の造船技術を活用した可動展示室を中心に、所蔵作品から着想を得たエミール・ガレの庭、10棟のヴィラ、レストランからなる海辺にたたずむ坂 茂「下瀬美術館」。瀬戸内の島につくられた銅製錬所の遺構を活用し、周囲の丹念なリサーチのもと、風・水・太陽を“動く素材”として扱い、自然エネルギーによる循環型建築を創り出した三分一 博志「犬島精錬所美術館」。環境・アート・建築が一体となり、上部に大きく開けた穴からうつろう自然を採り込む唯一無二の空間で知られる西沢 立衛「豊島美術館」。加えて、国内の建築資料のアーカイブを行う文化庁国立近現代建築資料館が所蔵する3つの美術館、坂倉 準三「神奈川県立近代美術館」、ル・コルビュジエ「国立西洋美術館」、高橋 靗一※+第一工房「群馬県立館林美術館」のオリジナル図面も公開します。
 本展では、模型や設計図面に加え、初期アイデアスケッチ、建築素材、実験過程がわかる資料を通じ、建築家の思考を辿るとともに、その場所にその美術館がある意味を探っていきます。

会期

2025年4月1日(火)〜6月8日(日)

休館日

月曜日(ただし、5月5日は開館)、5月7日(水)

開館時間

10:00-17:00(入館は16:30まで)

会場

茅ヶ崎市美術館
(神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45)

アクセス

https://www.chigasaki-museum.jp/information/

料金

一般800円、大学生600円、市内在住65歳以上400円
※高校生以下、障がい者およびその介護者は無料

関連イベント

【建築家による講演会】
本展出展の建築家によるスペシャルな講演会です。
① 内藤 廣   [日時]4月26日(土)14:00-15:30
② 西沢 立衛  [日時]5月17日(土)14:00-15:30
③ 三分一 博志 [日時]6月8日(日)12:30-14:30
④ 坂 茂    [日時]6月8日(日)14:40-15:50
⑤ 坂 × 三分一 [日時]6月8日(日)16:00-16:30 ※対談
⑥ 山口 洋一郎 [日時]4月29日(火・祝)14:00-15:30
会場:
①〜⑤:茅ヶ崎公園体験学習センター うみかぜテラス(茅ヶ崎市中海岸3-3-9)
⑥  :木熨斗(きのし)(茅ヶ崎市南湖3-17-20)※山口 洋一郎が両親のために設計した家
定員:①〜⑤300名、⑥50名  ※事前申込制・先着順
料金:各回500円
申込期間:3月1日(土)10:00〜各講演会前日17:00
申込:https://www.chigasaki-museum.jp/event/8668/

主催

公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団

共催

茅ヶ崎市、文化庁国立近現代建築資料館

お問合せ

TEL:0467-88-1177 
FAX:0467-88-1201

詳細

https://www.chigasaki-museum.jp/exhibition/8830/


Cookie(クッキー)
当社のウェブサイトは、利便性、品質維持・向上を目的に、Cookie を使用しております。詳しくはクッキー使用についてをご覧ください。
Cookie の利用に同意頂ける場合は、「同意する」ボタンを押してください。同意頂けない場合は、ブラウザを閉じて閲覧を中止してください。