THE GALLERY セレクション展 石田 美菜子 「海を庭にしてしまった家~昭和初期の洋風建築・旧竹田宮別邸」
概要

横須賀市佐島の突端に、まるで相模湾へ漕ぎ出すように建てられた、旧竹田宮別邸。明治天皇の第六皇女昌子様が輿入れされ新たに皇族となった竹田宮家の、知る人ぞ知る別邸だったものです。
建物は昭和10年(1935)竣工、アールデコやモダニズムといった、西洋建築の流行をクロスオーバーして取り入れる、昭和初期建築の典型的な特徴をとらえた超モダンな設計です。しかも現在の建築法では許されない、海からそのまま船で邸宅内に入れる停泊場を兼ね備えた、日本で唯一の現存するボートハウス…しかし設計者の名前は残されていません。

戦後、この邸宅をオーダーした竹田宮恒徳王の皇籍離脱後、英国人の手に渡り、現在はブリキのおもちゃ博物館館長 北原照久さんのゲストハウスになっています。

コロナ禍、世の中が止まってしまったかのように見えていた時、私は音声SNS・Clubhouseで北原さんと出会いました。「開運!なんでも鑑定団」鑑定士としてテレビでご活躍の北原さんは、実はブリキのおもちゃだけでなく「言葉コレクター」「現代美術コレクター」「ビジネスマンのメンター」などなど多彩な活躍をしておられることを知りました。
そのお話にたびたび登場したのが、北原さんの所有する最大のコレクション・旧竹田宮別邸のこと。1981年雑誌「ポパイ」で「海を庭にしてしまった家」と紹介されたこの邸宅に、一目見たときから心奪われてしまった北原さん。16年後に手に入れるまでの奇跡のストーリーに、私までワクワクが止まらず、やがて「稀代の蒐集家・北原照久を魅了した家」を撮ってみたい!と思うようになりました。

本展覧会では、豊かな海と自然に囲まれた佐島の地に建つこの旧竹田宮別邸の美しさと四季にプラスして、北原コレクションと邸宅のコラボレーションをご紹介します。同時に、来年迎える昭和100年を前に、この貴重な昭和初期建築の謎も解き明かしてゆきます。

(石田 美菜子)

会期

【東京会場】2024年10月1日(火)~10月14日(月)
【大阪会場】2024年10月24日(木)~11月6日(水)

休館日

日曜日

開館時間

10:30-18:30(最終日は15:00まで)

会場

・ニコンプラザ東京THE GALLERY
 (東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階)

・ニコンプラザ大阪THE GALLERY
 (大阪府大阪市中央区博労町3-5-1 御堂筋グランタワー17階)

アクセス

【東京会場】
https://www.nikon-image.com/support/showroom/tokyo/index.html#tokyo01
【大阪会場】
https://www.nikon-image.com/support/showroom/osaka/index.html#osaka01

主催

株式会社ニコン

お問合せ

https://www.nikon-image.com/support/contact/

詳細

https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/2024/20241001_tgt.html


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