概要 | 藤村記念堂は谷口吉郎作品の中で異色の建築であろう。それは終戦直後の疲弊と困窮の時期に、馬籠の人々が島崎藤村を顕彰しようと記念堂を発起したことに始まり、老若男女総出で建設資材の拾い集めや施工奉仕で建ち上がり、その営みがさらに賛同者を呼び込みやがて大きな輪となって完成した。その記念堂の設計監理を担った谷口は馬籠住民の心意気に寄り添いながら冷静に馬籠・藤村との脈絡や、配置・建築デザインを判断していた。徳田秋聲文学碑は金沢市民を中心に始まった顕彰碑で、谷口は藤村記念堂と同じく終戦直後の文化的営みに賛同した。この営みは全国に文 学碑が広がる契機になった。谷口は自らの設計姿勢を思索し続ける一方で、常に過去の建築文化の価値観や美意識にも想いを巡らせていた。明治建築が戦後近代化の中で存否の判断もなく破壊されていくのを目の当りにして保存活動を起ち上げ、その輪が広がり「明治村」が生まれた。本展は多くの人々と一緒に取り組んだ谷口吉郎の3作品を紹介している。 |
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会期 | 2023年12月10日(日)~2024年6月2日(日) |
開館時間・休館日 | 9:30 – 17:00 (入館は16:30まで) |
会場 | 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館 |
アクセス | https://www.kanazawa-museum.jp/architecture/guide/index.html#access |
料金 | 一般800円、大学生・65歳以上600円、高校生以下無料 |
学芸員による展示解説 | 当館学芸員が8回企画展と常設展をご案内します。 |
主催 | 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館(公益財団法人金沢文化振興財団) |
お問合せ | 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館 |
詳細 | https://www.kanazawa-museum.jp/architecture/exhibition/kikakuten8.html |
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