西口左官ショールーム オープニング 展覧会「Sakan/Ukan」
~美術家/建築家 佐野文彦と現代美術家 田中英行の二人展 ギャラリートーク
概要

左官の歴史は古代に遡り、縄文時代には土を積み上げて土塀を作る技術が始まったとされます。その後、飛鳥時代には白塗りの壁や細木を使った壁作りの技術が開発されました。安土・桃山時代には、左官の技術が茶道の茶室建築にも欠かせないものとなり、自然素材を用いた空間が重要視されました。このように、左官の技術は日本の建築や文化に深く根付いています。
また「左官」の語源は、建築において木材を設計図どおりに加工し組み立てる大工のことを「右官」と呼んでいたことから、それに対し壁塗りの職人を「左官」と呼ぶようになったと言われています。本展では建築家でありながら数寄屋大工として弟子入りしていた経歴を持つ、すなわち右官である佐野文彦設計の建築の中で、本展の為に制作された佐野による作品「定まらないもの」を展示します。それに合わせ、田中英行による西口左官の塗りを活かした作品「Nullus」を展示致します。
佐野による「定まらないもの」では、右官の仕事である木材の加工を作為と無作為という関係から捉えようとします。「Nullus」では、ショールームの空間に多用されたさまざまな左官の技術を対比的に鑑賞することで、土地や人々によって積み重ねられてきた歴史や文化を「発掘」「再発見」して「編集」することを試みています。二人の現代美術家、現代の右官と左官によって演出される空間はどのような空間となるのでしょうか。過去だけではなく現代に紡がれていく次の文化の一部となる本質。そんな新しい価値を創造することを試みます。

日時

2023年12月10日(日) 15:30~16:30 後日オンラインにて限定公開予定

会場

西口左官株式会社 ショールーム(滋賀県栗東市御園840-1)

スピーカー

佐野文彦、田中英行、西口哲史

定員

20名

関連イベント

展示会「Sakan/Ukan」
会期:2023年12月10日(日)~2024年12月2日(月) 10:00-16:00 不定休
会場:西口左官ショールーム(〒520-3005 滋賀県栗東市御園840-1)※要事前予約
展示作品:佐野 文彦 (建築家 / 現代美術家)
     田中 英行(現代美術家)
▽ショールーム、展示会「Sakan/Ukan」のご予約、お問い合わせ先
https://forms.gle/YQJqCAsY6bMv3tsY7

主催

西口左官株式会社

申込・詳細

https://sakan-ukan.peatix.com/


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