LIBRARIES|鎖でつながれた本と本棚と太陽
概要

はじめに

会場となる五色橋ビルは、1986年、倉庫兼研究開発施設として建設されました。現在は、その役割を終えて新たな用途に転用され始めています。周辺地区は、オフィスや集合住宅、物流施設が混在するハイブリッドな街と変貌を遂げました。建築家・松井亮による展覧会「LIBRARIES|鎖でつながれた本と本棚と太陽」は、この地区に残る五色橋ビルのような古い建物が、街に根付きながら変化を続ける建物としての宣言であり、建物の価値を高める新たなリノベーションを探る試みでもあります。

展覧会について

かつて本は鎖で本棚とつながれていました。
本は本棚の近くでしか読むことができないため、本棚は窓からの光がとどく場所にあり、本のある場所が本を読む場所だったのです。図書館の起源は12世紀頃の修道院にあり、本の所蔵数が増えるにつれて、自然光が採り込まれる礼拝堂や講堂を改修して図書室が作られました。15世紀頃には、都市に公共図書館が建設されます。それでも、本と本棚と太陽の関係は変わらず、ランプを置かない図書館は太陽が沈む前に閉館をしていました。18世紀頃、活版印刷と白熱電球が広く普及し、本と本棚と太陽の関係は、大きく変革していったのです。

「LIBRARIES|鎖でつながれた本と本棚と太陽」は、期間限定のライブラリーです。建物を使い続ける手掛かりを探るための展覧会として企画しました。35年前に倉庫兼研究開発施設として建設された五色橋ビルは、運河と海岸通りに挟まれた立地にある建物です。朝陽から夕暮れまで豊かな自然光が差し込む環境から着想を得て、本と本棚と太陽の関係を根源とした図書館に思いを馳せ、太陽と呼応する個性的な10種類の本棚を点在させています。本棚が居場所となり、本棚と紐づく本に遭遇する、サイトスペシフィックな図書館です。本展の開催は、場所固有の本質を紡ぎながら、建物と都市の関係を読み解く試みであり、建物の価値を高めるリノベーションの下地となることを期待しています。

企画 建築家・松井亮

会期

2022年10月3日(月)~2023年3月31日(金)

場所

東京都港区海岸3-5-13 五色橋ビル 8階

アクセス

https://www.google.co.jp/maps/place/五色橋ビル/

開場時間

10:00~日没閉館

休館日

土日・祝日・年末年始 

入場

無料 ※本展示は事前予約制(当日予約可)です。

主催

リソーコ(Re-SOHKO inc.)

問合せ

https://www.libraries.tokyo/contact

詳細・申込み

https://www.libraries.tokyo/


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