太古から変わらない現象に、新たなイメージを重ね合わせることで、現象への解釈は無限にひろげることができます。例えば、「断続的な雨」という現象に「コード」という現代のイメージを重ねることで、その現象の意味を拡張するなどです。本展が取り扱うのは、そうした日々の理解からこぼれ落ちたマージナルな情報領域であり、それを受け止める感覚と想像の拡張です。

展覧会タイトル「生成する表皮（英語：Generative Interface）」は、名和晃平の作品に通底する制作概念を表しています。レンズ効果により視点の移動とともに表皮が映像的に姿を変える「PixCell」シリーズ、シリコーンオイルからグリッド状に泡が沸き立つ《Biomatrix (W)》。刻々と変化する界面は視触覚を静かに刺激して、見るものの感性を鋭敏に研ぎ澄まします。それは、情報化時代における知覚や認識のリアリティを背景に、物質と感性を介するインターフェースとしての「表皮」に焦点を当てています。

• 十和田市現代美術館：2022年6月18日（土）〜11月20日（日）
  （青森県十和田市西二番町10-9）9:00〜17:00（入場は閉館の30分前まで）
• （仮称）地域交流センター：2022年10月1日（土）〜11月20日（日）

十和田市現代美術館
https://towadaartcenter.com/visit/
休館日：月曜日（祝日の場合はその翌日）※最新の情報は web サイトをご確認ください。

• 十和田市現代美術館：1800円（常設展込み）。高校生以下無料。
• （仮称）地域交流センター：無料

• 学芸員による企画展ギャラリートーク
  日程：2022年6月25日（土）11:00〜12:00
  　　　2022年8月7日（日）11:00〜12:00
  会場：十和田市現代美術館　企画展示室
  料金：無料 ※要美術館観覧チケット（企画）
  定員：10名（事前予約優先／先着順）

※詳細・ご予約は下記ホームページをご覧ください。

https://towadaartcenter.com/exhibitions/nawa-kohei/#