保存再生学シンポジウム2022
第1回「歴史的建築物の保存再生デザインを担う人材育成を考える」
概要

近年、全国各地で、近代建築を中心とした歴史的建築物の保存再生や改修が相次いでいる。従来であれば解体されてしまっていたかもしれない歴史的建築物が、活用され使われ続けることは望ましいことである。しかし一方で、保存再生や改修により、歴史的建築物の歴史的価値や文化財的価値が損ねられてしまう可能性も高まっている。2019年には文化財保護法が大改正され、歴史的建築物の保護行政も「保存」から「活用」へと大きく舵を切った。歴史的建築物の保存再生や改修が一層進む環境ができつつある。

そんな中、歴史的建築物の保存再生や改修の人材育成の講座の開設も相次いでいる。建築を専門とする社会人が、多くの専門家による講義や実習を通じて、歴史的建築物の保存再生や改修についての基本的理念・技術を実践的に学ぶ講座である。

京都工芸繊維大学では、2015年度より大学院に「建築都市保存再生学コース」を設置し、2020年度より建築士資格を持つ社会人向け講座「ヘリテージ・アーキテクト養成講座」を開始した。東京理科大学では、2021年度より保存活用のデザインのあり方を学ぶ「ヘリテージ・デザイン実践講座」を、社会人等を対象として開いた大学院設計スタジオとして開設している。また日本建築家協会では、文化庁が提言した「文化財ドクター派遣事業」の参加資格としての講座として「JIA文化財修復塾」を2015年度に開始している。

今回のシンポジウムでは、上記3つの講座を担う方々をお招きし、それぞれの取り組みをご紹介いただき、合わせて、現在我が国が直面する歴史的建築物の保存再生や改修の人材育成についての課題や、今後のあり方について座談会形式で話し合う。また国土交通省および文化庁の担当官の方からコメントをいただき、検討を深めたい。

日時

2022年7月9日(土) 13時30分〜17時00分

会場

YouTubeによる開催/視聴ページのURLはお申し込みいただいた方にのみお伝えします
※シンポジウム中の質問(チャットへの書き込み)はご自身のGoogleアカウントへのログインが必要となります

講師

田原幸夫(京都工芸繊維大学 客員教授)
山名善之(東京理科大学 教授)
鰺坂 徹(鹿児島大学 教授)

コメンテーター

国土交通省:亀元靖彦(国土交通省住宅局参事官(建築企画担当)付課長補佐)
文化庁:長尾 充(文化庁文化資源活用課主任文化財調査官)

プログラム
13:30〜13:50
趣旨説明|清水重敦[京都工芸繊維大学 教授]
13:50〜14:20
講演|田原幸夫:近現代の文化遺産と建築家の職能について
14:20〜14:50
講演|山名善之:都市圏における記憶継承と建築実践デザイン教育
14:50〜15:20
講演|鰺坂 徹:JIA文化財修復塾での取組と現状、その方向性
15:20〜15:30
休憩
15:30〜16:30
座談会|田原幸夫+山名善之+鰺坂 徹+清水重敦(司会)
16:30〜17:00
コメント|国土交通省:亀元靖彦/文化庁:長尾 充
定員

300名(入場無料/要申込)

受講料

無料

主催・問合せ

京都工芸繊維大学 大学院建築学専攻/京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab
martinez@kit.ac.jp(担当:マルティネス)

詳細・申込み

https://www.d-lab.kit.ac.jp/events/2022/heritage-symposium-2022_1/


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