| 概要 | 近年、プレカット機械の普及によって、日本の伝統的な木造軸組構法は合理化され、量産とコストダウンがはかられた。一方で、木造の伝統技能である手刻み、特に丸太や曲材の墨付け加工、あるいは、木の元末、背腹などの木材の特性を生かした木の選び方、使い方の技の継承とその職人の育成が危機的状況にある。 スギ、ヒノキの人工林が伐期を迎え、中大径材の蓄積が増大し、その需要拡大が課題となっている。日本のスギ、ヒノキは、主に山岳地帯の斜面地に広がり、また、豪雪や台風などの気候特性により、根曲がり材や変形断面材が多い。このような材料を生かして、その製材歩留まりを上げるためにも、伝統的な大工技能があらためて必要とされている。 地域社会の振興をはかるために、古民家などの歴史的建築物の活用が積極的に推進されているが、その改修技術には伝統的な大工技能が不可欠であり、その点でも大工職人の育成が課題となっている。 これまで国交省で大工育成塾が10年間実施され、大工若手職人の育成に寄与してきた。3年前にその事業は終了し、後継事業も始まっているが、体制の整備は十分とはいえない状況である。 以上のように大工技能の継承が危惧される中で、2020年12月に「建造物修理」と「建造物木工」が「伝統建築工匠の技」のひとつとして、ユネスコ無形文化遺産に登録が決定した。世界的に見て、木造の伝統技術が現在も生き続けている国、地域は極めてまれである。今回の提案は文化財等の保存修理技術に関わるものであるが、大工技能を生かした現代の木造建築技術についても、建築士や構造技術者が大工と共同して取り組むことで、その継承と発展をはかることが必要である。 そこで、このフォラムでは、これからの木造を担う若手大工を中心に、その育成の課題、大工技能を継承する構造技術の可能性等について、幅広く議論することで、日本の木材と大工技能を生かしたこれからの木造建築の可能性を拓くことを目的とする。 |
|---|---|
| 日時 | 2021年6月5日(土)13:00~16:10 |
| 会場 | インターネットを利用したオンライン |
| 定員 | 100名 |
| 参加費 | 2,000 円(資料代込、消費税込) |
| プログラム (敬称略) |
司会進行:安藤邦廣(建築家、筑波大学名誉教授)、藤田香織(東京大学大学院 教授) |
| 主催 | 特定非営利活動法人 木の建築フォラム |
| 申込み | 第26回公開フォラムに参加ご希望の方は、申込書を木の建築フォラムHPよりダウン |
| 問合せ | NPO木の建築フォラム事務局 |
| 詳細 |
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