概要 | 村野藤吾(1891-1984年)は戦前から戦後にかけて多数の建築作品を遺しました。その多くが村野の設計で新築されたものでしたが、歴史的建築物や村野自身が設計した建物など、既存の建物に村野が改修や増築を施した作品も少なくありません。 現存する代表的な作品として、明治末期に竣工した旧東宮御所を改修した迎賓館赤坂離宮や、昭和初期に竣工した建物に増築や改修を行った高島屋日本橋店、村野が設計した昭和初期の建物に自ら増築や改修を行った森五商店東京支店(近三ビルヂング)、戦中に竣工した海軍将校倶楽部を移築、改修した志摩観光ホテル、昭和初期に竣工した建物に村野が増築、改修した関西大学図書館などが挙げられます。 いずれも歴史的建築物や過去の建物を尊重し、それを残し継承しながら新たなデザインを加え、新旧が混ざり合う独自の魅力を生み出しています。そしてそこには、オリジナルの姿を厳密に重視する従来の文化財の保存とは異なる方法に基づく、村野独自の歴史や過去との自由な関わり方を見出すことができます。 本展では、村野による改修や増築、移築などを「リノベーション」と捉え、図面やスケッチ、写真、模型を通じて、その独自の作法に迫ります。村野の知られざる一面に光を当てることができれば幸いです。 |
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開催期間 | 2021年3月22日(月)〜 6月5日(土) |
会場 | 京都工芸繊維大学美術工芸資料館 |
入館料 | 一般200円、大学生150円、高校生以下無料
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関連イベント | 記念シンポジウム(オンライン)
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主催 | 京都工芸繊維大学美術工芸資料館/村野藤吾の設計研究会 |
詳細・問合せ |
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