日本建築学会 西洋建築史小委員会 西洋建築史の諸問題ラウンドテーブル第3回
江本弘『歴史の建設:アメリカ近代建築論壇とラスキン受容』を読む
概要

西洋建築史小委員会ラウンドテーブル第3回は江本弘『歴史の建設:アメリカ近代建築論壇とラスキン受容』(東京大学出版会、2019)をとりあげます。本書は、著者の博士論文『北米建築論壇におけるジョン・ラスキン受容に関する研究』をもとに、第8回東京大学南原繁記念出版賞受賞(2017)を経て出版されました。
本書は、1840年代半ばから1930年代にいたる北米建築論壇におけるラスキン受容を研究対象としています。膨大な一次資料の解析に基づいた北米建築論壇の通史を描き出しながら、建築の近代の成立を複層的な構築物として建設することを志した意欲的な研究です。
著者は、ラスキンの言説の特殊性に着目します。ラスキンの言説は常に歴史的な位置づけから逃れ続け、ラスキンを論じる論者の価値やイデオロギーの後ろ盾として機能してきました。著者はこの機能の作動自体を緻密に観察し、ラスキン解釈のずれの振幅を立体的に地図化することによって、近代建築の世界史を描き出せると考えました。ラウンドテーブルでは、著者によるこの方法の射程を精査し、その可能性と課題を浮き彫りにします。

日時

2020年12月12日(土)14:00〜16:30

開催方法

Zoom

下記のURLからお申し込みください。自動返信にて、ZoomミーティングURL、ID、パスコードをお届けします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdaRP9_RUMOSnatl1DBwZyBEG2HB9TjyO4QBCZKvf8zLaEIyQ/viewform

登壇者(敬称略)

江本弘(千葉大学)、後藤武((株)後藤武建築設計事務所)、頴原澄子(千葉大学)、楊光耀(建築設計|メニカン共同主宰)

問合せ

日本建築学会 西洋建築史小委員会 西洋建築史の諸問題WG
⼾⽥穣 Email:j-toda@swu.ac.jp

主催

日本建築学会 西洋建築史小委員会

詳細

http://kenchiku.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/10/evt20201029-2.pdf


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