津波防災のリスクと復興まちづくりの空間像
〜宮城県気仙沼市内湾地区及び周辺地区の現地視察を通じて〜
概要

東日本大震災から8年が経ち、復興事業は完了しつつあるが、はたして被災地は当初目標としていた復興を遂げることができたのだろうか?復興事業により、被災地の産業や住まいの再建が進められたが、それと同時に、津波防災のリスクの軽減のために嵩上げや防潮堤の整備が進められた。その結果、震災前から地域住民が大切にしてきた景観やコミュニティなど、地域の文脈が失われた地区も少なくない。

宮城県気仙沼市の中心市街地の内湾地区では、行政による防潮堤の計画に対する市民の反対を契機にまちづくり協議会が設立され、復興まちづくりが牽引されてきた。そして、リスク(防潮堤、災害危険区域、避難路など)と目標空間像(景観、復興住宅、土地利用計画など)の両立のための方法について、行政と地域住民とで議論してきた。それゆえ、他の被災地と比べると長い時間がかかったが、地域の文脈を継承することができた。

一方、内湾地区に隣接する鹿折地区や南気仙沼地区などの低地エリアでは、内湾地区よりも早くインフラが復旧した。にもかかわらず、現在、空き地の問題が発生している。

本シンポジウムでは、リレーシンポの第一弾として、気仙沼の復興まちづくりより得られる教訓を踏まえて、これからの津波防災のリスクと復興まちづくりの空間像について議論したい。

日時

2019年7月6日(土)午後1時15分

集合

内湾ムカエル「迎」前(旧エースポート跡)
宮城県気仙沼市南町海岸1-14

シンポジウム

日時:2019年7月6日(土)午後3時~
会場:内湾ムカエル「迎」2階 レストラン「nine one(ナインワン)」
   ※会場にてお飲物(500円相当)をご注文頂きます。

プログラム
1:15
現地集合
1:30
現地説明(内湾地区、鹿折地区)
阿部俊彦(住まい・まちづくりデザインワークス、早稲田大学都市・地域研究所)
磯田芳枝(工学院大学 博士課程)
3:00
シンポジウム(5:30 終了予定)
菅原昭彦(気仙沼内湾地区復興まちづくり協議会会長、気仙沼商工会議所会頭)、
今川悟(気仙沼市 市議会議員)、
北原啓司(弘前大学)、牧紀男(京都大学)、 姥浦道生(東北大学)、阿部俊彦、磯田芳枝
司会進行:三宅諭(岩手大学)
申込み

日本建築学会住まい・まちづくり支援建築会議 事務局 三島隆
E-mail:mishima@aij .or.jp TEL:03-3456-2019 FAX 03-3456-2085

詳細PDF

http://www.aij.or.jp/jpn/symposium/2019/fukkou20190706.pdf


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