第3回 岡崎市産木材を活用した学生・建築デザインコンペティション 2025 ~「Woodcity OKAZAKI」森から考える保育園建築~
概要 |
岡崎市は総面積約3.8万ヘクタールのうち約60%を森林が占めており、「豊かな緑に囲まれた」愛知県の中核市の1つである。特に東部の額田地域では、100年以上前から林業が盛んに行われており、人の手によって整備された森林が矢作川水系の重要な水源地域としての役割や木材等の生産、土砂災害の防止等の役割を担ってきた。しかしながら近年は、木材価格の低迷や高齢化等による林業従事者の減少等により、必要な森林整備が実施されていない状況となっている。
また、昨今のカーボンニュートラルを目指す動きの中で、木材の炭素貯蔵効果やRC造等の他の建築工法よりも建築時における二酸化炭素の排出量が少ないことに注目が集まっており、木材を「木造建築」へ活用することへの重要性が認知されるようになってきた。国内では、戸建住宅の場合は以前から木造の割合が多いが、非住宅の分野では鉄骨等の他の建築資材を使用する割合が大きいため、非住宅分野での木造率の上昇が今後の木材利用の促進に欠かせない要素となっていることは明白である。
こうした社会情勢を受けて岡崎市では、中規模以上の建築物での岡崎市産木材の利用促進を喫緊の課題と捉えている。外国産木材や他の地域の国産木材を使った場合でも、炭素の貯蔵という観点からは達成されるが、地元木材を使うことで木材輸送時の二酸化炭素の排出量削減や地元の森林整備が促進される。
今年度で3回目を迎える本コンペは、引き続き地元の森林整備の必要性までをも理解した上で中規模以上の木造建築の普及促進に取り組む担い手を育成することを目的に開催するものである。森林散策を通して木に触れ、ワークショップから森林の現状を知り、木材利用について自ら調べ、考えたことを活かした建築設計提案がなされることを期待している。
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課題 |
岡崎市の人工林資源を活用した保育園建築
テーマは特に絞らないが、「森づくり・木造保育園」に関わるものとする。
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応募資格・条件 |
・2025年4月1日時点で学生・院生(建築士の免許のない方)であること
(複数人で応募する場合は全員該当すること。)。
大学院、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、高等学校(各種学校)など。
・2025年5月に岡崎市内で行われるガイダンス・森林見学会(同日開催)に参加し、
2025年11月の最終審査会に出席できること。
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スケジュール |
応募登録開始 2025年4月1日(火)
応募締切り 2025年4月30日(水)(正午 ※時間厳守)
ガイダンス・森林の現地見学会【日程1】 2025年5月17日(土)
ガイダンス・森林の現地見学会【日程2】 2025年5月24日(土)
※応募状況に応じて、日程1・2のどちらかを事務局で指定させていただきます。
保育園見学会、製材工場見学会 2025年6月14日(土)
ポスター締切り 2025年8月31日(日)(17時 ※時間厳守)
一次審査、審査委員コメント返却 2025年9月中旬頃
最終審査会、表彰式@岡崎市内 2025年11月15日(土)
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応募登録方法 |
専用webページから応募者情報を登録してください。
登録先:https://forms.gle/8p4LhDqQ3TFvVGXBA
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提出物 |
1.一次審査
ポスター:A1サイズ(横) 2枚(横並び)
2.最終審査会
模型:縮尺自由(展示可能範囲は180cm×90cm以内)
プレゼンテーション用データ(表現方法は自由です。)
※詳細は募集要項をご確認ください。
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審査委員(敬称略) |
審査委員長 小見山 陽介(京都大学大学院工学研究科建築学専攻 講師)
審査委員 山田 憲明(株式会社山田憲明構造設計事務所(YSD) 代表取締役)
小原 淳(株式会社もりまち 取締役)
河崎 泰了(株式会社竹中工務店 木造・木質建築推進本部 本部長付)
鵜飼 浩平(with U architects 一級建築士事務所 主宰)
早川 亜希(東京理科大学工学部建築学科 助教)
鈴木 晃(岡崎市副市長)
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賞 |
最優秀賞 1点(副賞3万円、岡崎市産ミネアサヒ10kg)
優秀賞 1点(副賞1万円、岡崎市産ミネアサヒ5kg)
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主催 |
岡崎市
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お問合せ |
NPO法人 都市の木質化プロジェクト 学生・建築デザインコンペティション事務局
担当:山出
e-mail:woodcity.okazaki@gmail.com
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詳細 |
https://www.city.okazaki.lg.jp/1300/1303/1326/p042988.html
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