インタビュー No.020

日本女子大学 通信教育課程

日本女子大 通信教育 インタビュー


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全国でも数少ない「住居学」の視点から「建築」を学ぶことができる日本女子大学では、2017年4月より通信教育課程でも「二級建築士・木造建築士」の受験資格が可能に。今回は、家政学部通信教育課程生活芸術学科で教壇に立つ定行まり子氏と浅見美穂氏、そして今まさに学んでいる学生のみなさんに、こちらで学ぶ魅力についてお話を伺った。

日本女子大学 通信教育課程についておしえてください。

定行まり子 日本女子大学教授

定行まり子

日本女子大学教授
家政学部通信教育課程長
工学博士・一級建築士

日本で初めての組織的な女子高等教育機関として誕生した日本女子大学では、通信教育課程も戦後いち早く設置されました。1949年の開設以来、実に1万人近くの卒業生を送りだしています。通信教育の魅力は、なんといってもその柔軟性です。通信教育のメインはテキスト学習ですので、テキストさえ持っていれば、平日でも休日でも、昼でも夜でも…空いた時間を使って、学びたいときに学ぶことができます。家政学は特に、実生活との結びつきが強い学問ですので、通信教育課程で学ぶことは通学課程以上に発見があるかもしれません。自分のライフスタイルに合わせてフレキシブルに学習することができるので、家族や仕事の状況を考慮しながら、各々の環境や能力に応じて学習スケジュールを立て、単位を修得し、卒業を目指すことが可能です。また最近では、学士取得を目的にするばかりでなく、生涯学習の一環として、資格の取得、専門知識の獲得、自らの生きがいの追求など、様々な目的で通信教育課程が選択されるようになりました。本学には18歳から81歳の方が在学され、思い思いに学びを楽しまれています。

また本学は、通信教育課程で「家政学」を学ぶことのできる唯一の大学です。時代と社会のニーズに応える生きた学問として発展している家政学は、理論と実践を学ぶ学習内容そのものが私たちの生活に役立ちます。実生活に根ざしている家政学を学ぶことで得た知識は、職務にもきっと役立つことでしょう。

浅見美穂 日本女子大学  特任教授

浅見美穂

日本女子大学
家政学部通信教育課程
生活芸術学科特任教授
博士(学術)・一級建築士

生活芸術学科では、被服学と住居学から、快適な暮らしと環境を考えます。とりわけ居住関係では、より快適に住むための住空間を理解するために必要な諸科目を履修し、快適で健康的な人間生活の場としての住まいのあり方を究明していきます。

ライフスタイルが多様化している現代では、生活者や女性の視点から住宅や住まい方を考え、持続可能な生活環境を提案する力が求められていると強く感じます。たとえば最近では、家電量販店でも建築士の資格を持ったスタッフが間取りを意識した提案をするなど、幅広い分野から専門性が求められています。また、私自身も一級建築士として実務に携わる中で、居住者の生活に基づく住居学的アプローチの重要性を痛感しています。生き方を自分で選択し、実現できる今日では、どのように学び、暮らすかは一人一人違い、住宅においても多様なものになっています。そんな中で、「工学」の視点からだけではなく、「家政学」や「住居学」という視点から「建築」を学ぶことの意義は非常に大きいのではないでしょうか。9月にはオープンキャンパスや個別相談会も開催しますので、少しでも興味のある方はぜひいらしてみてくださいね。中には、年齢による学習への不安を抱いている方もおられるかと思いますが、学びたいと思った時こそが、多くの知識を吸収でき実りある成果を出せると信じ、ともに歩み出してみませんか。知識と経験をいかして、暮らしに根ざした建築士を目指しましょう。

あなたの学ぶ理由、きっかけは何ですか?

今年の夏期スクーリングにて、生活芸術学科で二級建築士関連科目を学ぶ学生を直撃。「住居学を学ぼう」「二級建築士・木造建築士を目指そう」と思ったきっかけは、まさに十人十色。ここでは学生たちのリアルな声から、実際のキャンパスライフを想像してもらえたらと思う。また、読んでもらうとわかる通り、通信教育課程は通学課程と比べて、一度社会に出てから「もう一度学びたい」と入学される方も多く、職業や年齢など、様々なバックグラウンドを持つ仲間と出会えるのも通信教育の魅力だ。

Aさん

2017年入学
30代

年々気になっていた自宅の老朽化に対して「住宅に関する専門知識を学び、自分で改修したい」と考えていたところ、新聞の通信教育の紹介記事で二級建築士受験資格が得られることを知り、本学に入学しました。今思うと、親戚に住宅関係者が多かったせいか、たとえば自宅の増築時には興味深く職人さんの様子を見たり、日々の家事をこなしていく中でも生活空間について気づくことがあったりと、「住居」というものに興味を持っていたように思います。学びを活かして自分の家だけでなく、他の人の家も設計できる仕事に繋がると良いなと思っています。

Bさん

2017年入学
40代

短大でインテリアを学んだ時には、生涯仕事をしようとする意識はありませんでしたが、最近ようやく生活拠点が落ち着き、子どもも中学生になったことから、かねてより好きだった住宅関係の仕事に就きました。ところが、実際に働いてみると建築に関する知識がないと補佐的な仕事に限られてしまい、次第に物足りなさを感じるように…。そこでキャリアアップをしたいと考え情報収集を開始。インターネットで本学を知り、その場で入学を決意しました。しばらくは仕事量をセーブして学業を優先し、なるべく早く二級建築士受験資格を得たいと思います。テキスト科目を自力で進めるのは大変ですが、スクーリングでは目標を同じくする友人や先輩方と情報交換することができて、心強く思っています。

Cさん

2013年入学
2017年再入学
50代

「二級建築士・木造建築士」という資格取得を目指すことは新たなモチベーションになっています。これまで不動産関係の仕事をしてきており、自宅の建築や実家の相続などの経験からも住宅に関して細切れの知識はありますが、住居学をしっかり自分のものにしたいと思い本学に入学しました。老眼で図面を書くのは大変ですが、スクーリングに参加してみると苦労しているのは私だけではないことがわかり、この先も頑張れそうです。娘も働きながら二級建築士取得を目指しており、どちらが早く達成できるか、刺激し合っています。

Dさん

2012年入学
50代

長らく住宅リフォームに携わっており、実務経験からインテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、二級建築士などの資格を持っていますが、体系だった学びの修得と大学卒業を目標に本学に入学しました。平日は仕事で夜が遅く、土日も出勤が多いため、スクーリング中も午後は職場に戻るといった具合です。勉強は、早朝に少しずつ進めています。興味のある科目からマイペースで学び始め、時間がかかりながらも、やっと卒業が見えてきました。本学では、どの科目もじっくりと取り組めるので充実した学びとなり、無駄なことは一つもなかったと強く思っています。建築関係の最新情報も得られ、被服の分野も含めて、生活者の視点から学び直せたことが仕事にも役立っています。

Eさん

2016年入学
50代

これまでボランティアとしてまちづくりに関わってきました。短大で家政学を学びましたが、建築+アルファの専門知識を補充し、学士を得たいと考え本学を選びました。人の暮らしに根ざし、幅広い学びが実践にも生かせると考えています。

Fさん

2017年入学
20代

現在は家具メーカーで働いています。学生の頃から住宅のプランを考えることが好きだったため、製図ができたらおもしろいなと思い、本学に入学しました。がんばって卒業したいと思います。

授業風景

授業風景

授業風景

授業風景

授業風景

私たちの身体や生活を保護してきた衣服や住居を対象に、安全性や快適性、芸術性を学ぶ日本女子大学 通信教育課程 家政学部 生活芸術学科。ここでの学びは日々体験してきたものに関心を注ぐことになるため、開かれた通信教育課程で学ぶのには、大変適しているのではないだろうか。テキストを読んで知識を修得し、実物を観察・検証するといった時、そのための教材が身近にあるからだ。頭の中だけでなく、実感をもって納得し身につけた知識は、広い視野から生活の向上を考える力を育むだろう。

インタビュー(2017年9月): KENCHIKU編集部

日本女子大学

Japan Women's University

創立者成瀬仁蔵の信念 ―「女子を先ず人として教育する」(『女子教育』)― に基づき、1901年の建学以来、時代に先駆けて女子高等教育の道を切り拓き、女性の社会進出がむずかしいとされていた時代から、さまざまな分野でパイオニアを生み出す。女子総合大学として、家政学部、文学部、人間社会学部、理学部、さらに早い時期から大学院も創設し、多方面で活躍する卒業生を輩出し続けている。なお、9月17日(日)にはオープンキャンパスに参加。22日(金)には個別相談(要予約)も実施される。詳細はホームページへ。

日本女子大学 目白キャンパス
〒112-8679東京都文京区目白台2-8-1
通信教育課
03-5981-3200
http://www.jwu.ac.jp/ccde.html

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