NEWS News

槇文彦氏グループが新国立競技場のキールアーチ構造の取り止めを提言



  • 左:原案A案(キールアーチ構造) 右:代案B案

2020年東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場の建替問題で、槇文彦氏を中心とするグループ(槇文彦、大野秀敏、中村勉、元倉真琴、山本圭介、古市徹雄)が、コスト高と工期の長さの要因となっているキールアーチ構造を取り止め、これまでのオリンピックで主会場として広く用いられている構造形式と客席にのみを覆う屋根形式にするべきである、という提言を発表した。

原案A案(キールアーチ構造)に対して、グループが提言する代案B案は、オリンピックおよびラグビーワールドカップ等のスポーツに関する要求条件を満たし、建設予算の削減、工期短縮も可能としている。

代案B案の概要

① 屋根は観客席用に限定して覆う。従って屋根開閉装置、芝生育成の装置、閉鎖開口部等は不要であり、それらを支えていた長辺方向のキールトラスは不要となる。観客席用の天蓋は客席最上部からのキャンティレバー方式等、今後の検討による。
これによるコスト削減は約1500億円内外が期待できる。
② 恒久観客席6万人席以内の規模、2万人席は仮設とし、オリンピック開催時は8万人とする(仮設席の位置はいくつかの選択肢があるので今後の検討による)。
③ この2点の変更を行うことにより、全体で約1000億円内外で42ヶ月程度の工期で建設が可能となる。
④ 但し、これまでの国立競技場の使用例を参考とし、様々なイベントにより対応しやすいデザインとする。

屋内スポーツサービス施設の充実、将来に寄与する子どもスポーツセンターなどの案も新たな収入源として一つの可能性となる。
⑤ 現行案は大幅な変更となるが、設計体制については、デザイン監修者以外の設計・施工体制は継続して設計、建設にあたることが可能である。(JSCとデザイン監修者との契約変更については、国民の納得のいく方法で行う。