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 多数のご応募をいただきありがとうございました。

課 題

「これからの平屋」

総人口の減少、地方の過疎化、人口構成の高齢化、世帯当たり人数の減少といった現象は、ますます進行しています。一方で都市人口は総人口の50%を超え、徐々にではありますが都市への人口集中は止まりません。このような潮流のなかで、これからの住宅はどのように変わって行くのでしょうか。

都市では一世帯あたりの人数が2人以下になろうとしています。そのような社会においては、コンパクトで、効率的な住宅が求められるでしょう。都市への人口集中は敷地を狭小化し、住宅をコンパクト化してきました。しかし戸建て住宅による都心回帰は、もはや飽和状態に達したように思えます。最近の人口統計では、東京23区の人口の約70%は集合住宅に住んでいるといわれています。

では、戸建て住宅は、今後どう変わっていくのでしょうか。

逆説的ではありますが、一つの可能性として平屋住宅が考えられないか、というのが私の仮説です。

時代はまったく異なりますが、戦後復興の住宅が、平屋建て住宅から始まったことを思い出します。

いうまでもなく、コンパクトな平屋建ては、小さな人数の世帯にふさわしい住宅です。ユニバーサルなデザインによって、高齢者にとっては、バリアフリーで住みやすい住宅にできるでしょう。郊外や地方であれば、ある程度の敷地面積が確保できるでしょう。そのような敷地であれば、住宅の内外を連続させ、周囲の自然と一体化した住み方が提案できるでしょう。平屋建てにとって最も重要な条件は、庭のデザインだといっても過言ではないかもしれません。

平屋建ての住宅を英訳すれば「フラット」です。つまり、一般的な集合住宅は、平屋建て住宅を積み重ねた住宅なのです。そのように考えると、ビルの屋上のペントハウスも、屋上を敷地と見立てた一種の平屋建て住宅と言えるかもしれません。人工地盤も敷地の一種です。そのように考えれば「これからの平屋」には、多様な可能性が見えてきます。要するにどこが敷地であろうと、開放的で内外の連続性をデザインした住宅は、平屋建て住宅と言えるのです。

「これからの平屋」が秘めた、意外でありながら、多様な可能性の提案を期待しています。

難波和彦

審査員


審査委員長

難波 和彦

1947年 大阪生まれ1969年東京大学建築学科 卒業
1974年 同大学院博士課程 修了
1977年 一級建築士事務所 界工作舎 設立
1996年 一級建築士事務所 株式会社 難波和彦+界工作舎 代表取締役 
      東京大学建築学科 早稲田大学建築学科 東京工業大学建築学科 講師 
      大阪市立大学建築学科教授
2003年〜 2010年 東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 教授
2010年〜 東京大学名誉教授現在難波和彦+界工作舎 代表

<受賞歴>
1989年 JRお茶の水駅プロポーザルコンペ佳作
1992年 川口都市デザイン賞、グッドインテリアデザイン賞
1995年 新建築吉岡賞、住宅建築賞、東京建築賞、「健康な住まい」コンテスト優秀賞
1996年 国立国会図書館関西館コンペ優秀賞
1998年 住宅建築賞
1999年 東京ガス「あたたかな住空間デザインコンペ」最優秀賞
2000年 TEPCO「快適住宅コンテスト」優秀賞
2004年 JIA環境建築賞
2014年 日本建築学会賞業績賞受賞「箱の家シリーズ」から「新しい住宅の世界へ」


審査委員

河内 一泰

1973年 千葉県生まれ
1998年 東京芸術大学美術学部建築科卒業
2000年 東京芸術大学大学院 修士課程修了
2000年 (株)難波和彦+界工作舍 勤務
2003年~ 河内建築設計事務所 設立
      芝浦工業大学,日本大学,東海大学
      東京芸術大学 非常勤講師

<受賞歴>
2002年 SDレビュー2002 新人賞 / 染織家のアトリエ
2003年 アルミニウム建築構造デザインコンペ 優秀賞
2006年 インフィルデザインコンペ 最優秀賞 / 新川崎インフィル
2008年 出雲崎デザインコンペ 最優秀賞 / a piece of KOBOKU
2009年 AR Awards 2009 SHORTLISTED / HOUSE kn
2011年 中部建築賞入選 / アミダハウス
2013年 日本建築学会作品選集新人賞 / アミダハウス


応募要項

設計条件

木造住宅「これからの平屋」を提案してください。
延床面積:最大40坪を超えない範囲で自由に設定してください。
住人:自由に設定してください。
敷地・用途地域:自由に設定してください。
工法:工法は木造軸組工法とします。

各  賞

最優秀賞/1点30万円
ユニバーサルホーム賞/1点15万円
クリナップ賞/1点10万円
優秀賞/3点各5万円

提 出 物

A2用紙(420×594mm、片面横使い)1枚 表現内容は自由
但し、タイトルは必ず表記してください。

提 出 先

〒104-0032
東京都中央区八丁堀2-7-1 TOKYU REIT 八丁堀ビル5階
株式会社ユニバーサルホーム
TEL03-5542-3113
「ユニバーサルホームデザインコンペ2015」係

応募資格
  • 個人、グループ、年齢、国籍を問わず応募可能です。
応募登録

本コンペに参加するためには、WEBサイト「KENCHIKU」のIDとパスワードが必要となります。
事前にKENCHIKU会員登録を行ってください。 必要事項を入力し送信すると、 登録完了のメールが送られます。
登録完了メールに添付されています作品登録票をプリントし、必要事項を記載の上、作品裏面に貼付し、作品を指定送付先へお送りください。

  • 交付後の登録番号に関するお問い合わせには応じることができません。
  • 応募登録はホームページ以外からは出来ません。
  • 登録後、内容に変更があった場合は再度登録をし直してください。
  • 携帯のメールアドレスでは登録通知のメールを受け取れない場合があります。
応募図書
  • A2サイズ(420×594mm)片面横使い1枚に設計意図を表現したものをまとめてください。
  • 額装、パネル化は不可。模造紙等の薄い用紙は開封時に破損しやすいため避けること。
そ の 他
  • 応募作品は、未発表作品に限ります。同一作品の他設計競技との二重応募はご遠慮ください。
  • 応募作品は返却しません。必要な場合はあらかじめ複製をしておいてください。
  • 応募作品の著作権は、応募者に帰属しますが応募作品等を公に発表する権利と実施する権利は主催者に帰属するものとします。
  • 入賞作品を商品化する場合には、応募者は商品化業務に協力するものとします。また、商品化に係わる業務の分担その他については、別途、協議の上、定めるものとします。
  • 応募作品の一部あるいは全体が他者の著作権を侵害するものであってはなりません。また、雑誌や書籍、Webなど著作物から複写した画像を使用しないこと。著作権侵害の恐れがある場合は入賞を取り消すことがあります。
  • 応募作品について、後日著作権侵害やその他の疑義が発覚した場合は、すべて応募者の責任となります。また、入賞後の応募者による登録内容の変更は受付できません。
  • 主催者は、応募作品を展示、出版、広告、ホームページへの掲載、その他の広報活動に二次使用する優先的権利を有するものとし、この場合の使用料は無償とします。
  • 作品応募にあたりご提供いただきました個人情報は、主催者および運営事務局が適切に管理し、応募者の承諾なしに第三者に開示・提供することはありません。
協賛企業

特別協賛:クリナップ株式会社
協賛企業:旭化成建材株式会社、株式会社ウッドワン、株式会社札幌ベニヤ商会、積水ホームテクノ株式会社、
     高島株式会社、トクラス株式会社、一般社団法人ハウスワランティ、ポラテック株式会社、
     株式会社八洲、YKKAP株式会社

スケジュール

登録期間

2015年7月1日(水)~9月18日(金)

登録


応募締切

2015年9月30日(水)

当日消印有効、送付のみ受付。持参、バイク便は不可。


審  査

2015年10月中旬予定


審査結果発表

2015年10月下旬予定