20世紀の、いわゆる東西問題や南北問題。これらの言葉に代表される地球規模での社会分断を経験した前世紀の世界にとって、いかに地理的条件を乗り越えて人類共通の理念に至ることができるかは、最も大きな共有課題でありました。それは建築の世界に置き換えれば「空間の普遍性」の追求の時代であった、と言って良いでしょう。
21世紀に入って四半世紀が経とうとしている現在、「空間の問題」はもちろん解決され切ったわけではありませんが、それだけでは正しく世界の問題に応じられているようには思えません。具体的に言えば、待ったなしの環境問題が突きつける「“将来”にわたって持続的な環境を維持できるか?」といったサステナビリティの問題。それは「空間(x-y-z)」だけでは解決できない、未来への先行きを含んだ「時間(t)の問題」なのでしょう。
たくさんの環境についての提言や技術は、すでに世の中に出回っていますが、どうも何か禁欲的で、喜んでそれに取り組もうとは、皆が思えていない現状もあります。そんな状況下ですから、サステナブルな未来に向かって、喜びを持って向き合える家やその集合のあり方を、具体的かつ実際的に、新しい建築家であるみなさんに提案してもらいたいと思います。
それはきっと、従来の「x-y-z空間」の思考の枠組みを超えて、「t軸(時間軸)」までをも取り込んだ姿である筈です。全く新しく、そして喜びのある、家や家々をデザインしてください。
2024.11.29 | 応募登録受付開始
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2025.05.08 | 作品応募締切日 |
2025.05月中旬~下旬 (予定) |
一次選考(審査委員による書類審査)
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2025.06月下旬 (予定) |
二次選考(公開審査)
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【実物件化プロジェクト候補作品】上記審査も含めて、優れた作品で且つ実現性が高いと主催社(POLUS)が判断する作品があった場合には、商品化(実物件化)を視野に別途応募者と共同でプロジェクトを行う可能性があります。
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賞金総額 | 205万円 | |
最優秀賞 | 1点 | 50万円 |
優秀賞 | 1点 | 30万円 |
入選 | 3点 | 各15万円 |
佳作 | 5点 | 各5万円 |
RI賞 (Real Ideas award) |
5点 | 各5万円 |
UJ賞 (Under Junior award) |
10点 | 各3万円 |
RI賞(Real Ideas award)
実物件化プロジェクトの候補作品の中から特に優秀な5作品。主催社の審査によって選出いたします。
UJ賞(Under Junior award)
大学院生・大学学部4年生を除く応募者の中で特に優秀な10作品。
主催社の審査によって選出いたします。
2024年11月29日(金)~ 2025年5月8日(木)24:00まで
2025年4月1日時点で、大学院、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校(各種学校)、高等学校、等の学生であること。
審査は一次選考(審査委員による書類審査)、二次選考(公開審査)の二段階方式で行います。
一次選考(審査委員による書類審査)
全応募作品を対象に審査し、一次審査通過作品5点、並びに佳作作品を選出します。
一次選考通過者・佳作受賞者には事務局より直接ご連絡するとともに、当サイトで一次選考通過者・佳作受賞者を発表します。
二次選考(公開審査)
一次審査通過作品5点(佳作は除く)による公開審査会を行います。発表者はプレゼンテーション(3分)および審査委員との質疑応答(7分)を行い、全グループの発表・質疑応答が終了した後、入賞作品を決定します。
発表者には、公開審査会でのプレゼンテーション用データを準備して頂きます。
データ容量300MB以内であれば表現方法は自由です。また、審査会当日に任意で模型の持ち込みも可とします。
詳細については、一次選考通過時に発表者へご連絡します。
配置図・平面図・立面図・断面図(各図面の縮尺は自由)、透視図・模型写真など、その設計意図を表現する図面。
(一次審査を通過した作品は、公開審査会時に任意で模型の持ち込みが可能です。)
JPEGファイル1点 に収めること。表現方法は、青焼き、鉛筆、インキング、着色、写真貼付、プリントアウトなどいずれも自由。
【JPEGファイル規定: A2サイズ(天地420×左右594㎜ 横使い)・データ容量:5MB以内】
課題に関する質疑応答は行いません。また規定外の問題は応募者の自由裁量とします。
2025年6月下旬に行われる公開審査会後に会場で発表するとともに、当サイトにて入賞結果を発表します。
POLUS -ポラス-
学生・建築デザインコンペティション 事務局
polus-competition@kenchiku.co.jp