KENCHIKUさん

長野の家

設計:田村直己/ttt architects
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斜めの壁が作り出すおおらかな居場所の家

 

長野県にある、30代の夫婦と未就学児2人の子供のための住宅です。(竣工時)
敷地は国道から少し入った、住宅がまばらにたつ場所で、自然の多い開けた環境にあります。要望としては、子供の成長を見守りながら生活ができ、週末にはゆっくり家族で過ごせることと、親が落ち着いて本を読んだり、作業ができるスペースもほしいということでした。

 

この住宅は、シンプルな家形の中に6枚の放射状の壁をたててできています。そうしてできた大きな場所はリビング・ダイニング・子供スペースにして、小さな三角形の場所は子供の個室と親の作業スペースとしました。それぞれの壁には大きな開口があいているので、小さなスペースが完全に閉じられることはありません。どの場所にいても、どこかに家族の気配が感じられます。リビング・ダイニング・子供スペースは大きな気積で明るい空間なのに対し、小さなスペースは机に面した小さな窓だけがある、落ちついた居場所になります。質の異なる居場所が斜めの壁によってつくりだされています。基本的に壁の色は白塗装としていますが、ダイニングの壁一面だけ、南側の庭の植栽に映える深紅色としました。また、子供スペースの壁は、何かを貼ったり、吊下げたりしやすいようにシナ合板としました。ドアやロフトの落下防止板も鮮やかな色や黒板塗料で着彩しています。このように、内装に色彩や素材を積極的に取り込むことは、日常生活の豊かさや住宅への愛着に繋がる大きな要素になると考えています。

 

みんなでくつろげる大きな空間と一人で落ち着ける小さな居場所が同居し、ちょうど良い距離感を保ちながら子供の成長を静かに見守ることができる、おおらかな住宅になればと思い設計しました。

(田村直己/ttt architects)

■建築概要

所在地:長野県
主要用途:専用住宅
竣工年:2020 年 9 月
規模:木造平屋(一部ロフト)
建築面積 110.65 ㎡
延床面積 116.10 ㎡
主要外装仕上げ:
屋根―ガルバリウム鋼板横葺
外壁―モルタル金鏝仕上げの上、アクリルシリコン樹脂塗料
主要内装仕上げ:
壁及び天井―PB の上 EP 塗装、シナ合板
床―杉無垢材フローリング
写真:2、3 Naoki Tamura
   その他(プロフィール写真含む) Daisuke Hashihara

 

田村直己(たむら なおき)
■経歴

1986
埼玉県生まれ
2009
明治大学理工学部建築学科 卒業
2011
明治大学大学院理工学研究科建築学専攻 修了
2011-2017
藤本壮介建築設計事務所
2017
ttt architects 設立
現在
明治大学、京都芸術大学、関東学院大学非常勤講師

 

ttt architects(ティーティーティーアーキテクツ)
Website:https://ttt-a.com/
Instagram:https://www.instagram.com/tttarchitects/

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