連家<れんか>は旧朝倉町の中心地に建つ築70年の精米所を、リノベーションの魅力や可能性を伝えるために、現代のライフスタイルに合わせて改修した古民家リノベーションのモデルハウスです。
ともと精米所であったこの建物は、精米を行う平屋と、倉庫として使用されていた2階建ての建物が繋がった形の建物でした。
住宅としては規模が大きかったため、2階建て部分をモデルハウス、平屋部分は+αスペースとして、地域の人々のコミュニティスペースとなるよう設計しました。
モデルハウスとコミュニティスペースの間にエントランスを設け、土間が2つの空間を繋げるような構成とし、その土間から天井の低い部分を通って、両端に吹き抜けのある大空間に到達するリズミカルな空間体験となることを意図しました。
また30cmほどある既存の丸太の梁と調和するように、木目の強い合板や、大きな家具、幅広なフローリングなどを用い、大ぶりな既存の構造体に対して、新築部分を調和させる設計としています。
■建築概要
所在地:福岡県朝倉市
主要用途:リノベーションモデルハウス
意匠設計·監理:raumus 担当/竹田真志 江藤美咲
構造設計:建築食堂 担当/白橋祐二
インテリアコーディネート:81(ハチジュウイチ)
ロゴ・サイン:みずうみデザイン室
施工:株式会社古賀組
敷地面積:632.28㎡
延べ床面積:188.60㎡
竣工年:2024年
写真:山内 紀人

竹田真志
■経歴
- 1982
- 大阪生まれ
- 摂南大学、東京工業大学を経て、2014年までアトリエ・アンド・アイ坂本一成研究室に勤務。
その後にヨーロッパに活動の拠点を移し、ドイツのHeide & von Beckarath(Berlin)、
Ingenhoven Architects(Düsseldorf)、スイスのSchneider&Schneider(Aarau)に勤務。 - 2019
- raumusを設立
raumus
https://raumus.jp/