「桟橋のある家」は大きな箱である。鬱蒼とした竹林を背景に箱の横には遠近法を誇張したような大きなカーポートの屋根があり、訪問者を玄関へ引き寄せる。玄関扉の前には小さな桟橋があり、扉を開けると家族が集うリビングルームとダイニングルームが目の前に広がる。奥には大開口を通して大きな庭があり、庭に向けて長い桟橋が突き出ている。庭は引越し後に無花果、夏みかん、金木犀、ブラックベリー、ラベンダー、スタージャスミンなど視覚で楽しむだけではなく、嗅覚、味覚も満たしてくれるような植栽を植える予定である。玄関は小さなマッドルームにも繋がっており、マッドルームはスロップシンク、洗濯機、手洗い、トイレ、浴室などの機能が裏動線で繋がっている。
2階に上がると長い廊下があり、西側の鬱蒼とした竹林と東側の近隣の庭の竹に視線が抜けるようになっている。手前の主寝室は必要であれば区切られるような設計としているため、将来的に5つの個室が可能となる。1階のリビングの大開口と同じ幅で2階も大開口を設けて南の光を個室に振り分けている。西の個室は竹林を絵画の様に眺められるように竹林に向けて窓を設けている。
■建築概要
所在地:埼玉県所沢市
主要用途:専用住宅
家族構成:夫婦+子ども3人
意匠設計・監理:まる・ち設計 知念里奈
構造設計・監理:オーノJAPAN 大野博史 中野勝仁
施工:株式会社 青
構造・工法:木造在来工法
階数:地上2階
敷地面積:300.88㎡(91.01坪)
建築面積:61.90㎡(18.71坪)カーポート含まず
延べ床面積:123.80㎡(37.44坪)カーポート含まず
竣工年:2024年
写真:矢野紀行

■経歴
知念 里奈(Rina Chinen)
- 2003
- ケンタッキー州立大学建築学科卒業
- 2003-2007
- LMN Architects勤務(シアトル)
- 2007-2010
- Olson Kundig Architects勤務
(シアトル) - 2010-2014
- 手塚建築研究所勤務
- 2014-
- まる・ち設計設立
まる・ち設計
maruchi-arc.com
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