新幹線が通る線路近くの敷地。
駐車場を除き敷地一杯に建てると約6m角の正方形平面、2階建てとすると約6mの高さになり6m角の立方体に近いボリュームとなった。どの方向も同じような長さで単調に感じられたため、斜めの線を取り入れ奥行きを出している。玄関から2階への吹き抜けは斜めにカットされ、トイレの三角天窓も作り出している。
階段を登ると2階平面は45度回転しているために対角線の先に外の景色が見える。高度斜線により切妻となった屋根の約1/4を90度回転させ三角形のハイサイドライトをつくり、異なる方位から光が入るようにしている。日時計のように時間の経過によって照らされる壁が変わっていく。
キッチンは45度回転させた平面に合わせてへの字型となり2階の中心を担っている。キッチンとリビングは200mmの段差とし、リビングからは650mmの高さでテーブルのようにしている。天板は無垢のステンレスバイブレーション、側板は既存のクルミ無垢材を再利用し鋸引き仕上としている。
■建築概要
所在地:東京都大田区
用途:戸建住宅
構造・規模:木造地上2階建
延床面積:71.25㎡
設計・監理:片山正樹建築計画事務所
構造設計:平岩構造計画
施工:小川建設
写真撮影:西川公朗
■経歴
片山 正樹
- 1980
- 東京都生まれ
- 1999
- 桐朋高等学校卒業
- 2004
- 東京大学工学部建築学科卒業
- 2014
- 片山正樹建築計画事務所設立
一級建築士事務所 片山正樹建築計画事務所
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