京都の西陣にある築110年の建物で誰も使っていなかった物件をリノベーションする事になり、過去の記憶を残すもの残さないものを考えつつデザインしました。世界中のKurasuでの店舗はもちろん、豆のサブスクリプションや卸までされるKurasuさんなので、焙煎機もギーセンとは別にローリングも35kg対応という大容量の物を入れる事となり、より工場の要素を強めたものにしました。
では工場だけで良いのか?
トレーサビリティーも重要な要素焙煎所だけれど、地域に広げた、かつ職人さんが集中できる環境を作ることをコンセプトとしました。
入り口に大きなカウンターを設ける事によって、普段はカッピングやテイスティングをしたり、月に数回地域に開けるカフェにもなり、Coffeeのplatformになることができるものとなってます。床はモルタルで統一し、昔の土壁は残しつつ、配線をコンジット配管にして上品に昔を照らす照明を利用させていただきました。
                        ■建築概要
                        所在地:京都府京都市上京区
                        企画・プロデュース:大槻 洋三
                        内装設計:株式会社 everedge
                            (井上拓馬、上野翔太、フェレイラアナパウラ)
                        施工:フクケン
                        照明計画:KOIZUMI照明(奥 芳樹)
                    
                    
                            ■経歴
                            井上 拓馬
                        
- 1984
 - 京都に生まれる
16歳で単身渡米
伝統を重んじる古都に生まれ、多様性を受け入れる都市に育ったことは、その後の視点に大きな影響を与える - 2007
 - ニューヨーク州・ファッション工科大学(FIT)インテリアデザイン科を卒業
 - 2015
 - 日本に帰国後、株式会社グラマラスに入社、ドーハ、中国、台湾、アメリカなど多数の海外プロジェクトを経験
 - 2012
 - 株式会社everedgeを設立
 - 2017
 - y gion のクリエイティブディレクターに就任
 - now
 - 様々なジャンルのプロジェクトに従事しながら現在に至る
 
                            株式会社everedge
                            https://www.everedge.jp/
                        
