敷地は小田急線新百合ヶ丘の丘陵地にあり、斜面の眺めをいかした家とする一方で、日差しが入らないようにするため窓の配置を調整し、軒を大きく出している。
窓際にはバルコニーと同じ高さのベンチを設け、リビングからバルコニーへと連続しているようにしている。このベンチはデイベッドやテレビ台としても使えるようにしており、ソファやテレビ台がなくスッキリとしたリビングとなった。
キッチンはパントリーとの導線とリビングからの見え方に配慮している。パントリー、キッチン、リビングは回遊できる導線とし、キッチンはリビングから30cm下げリビングからキッチンが直接見えないようにした。玄関とトイレのドアは建主が所持していたアンティークのドアを補修し設置している。
ドアの他にも建主が所持していた北欧アンティーク家具に合わせて室内の色合いを調整した結果、新築でありながら時間が経過したような落ち着いた趣のある住まいとなった。
■建築概要
所在地 :神奈川県川崎市
用途 :戸建住宅
構造・規模 :木造地上2階建
延床面積 :91.91㎡
設計・監理 :片山正樹建築計画事務所
構造設計 :平岩構造計画
施工 :朝日ホーム
写真撮影 :西川公朗
■経歴
片山 正樹
- 1980
- 東京都生まれ
- 1999
- 桐朋高等学校卒業
- 2004
- 東京大学工学部建築学科卒業
- 2014
- 片山正樹建築計画事務所設立
一級建築士事務所 片山正樹建築計画事務所
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