パナソニック(株)は、4月9日から開催されるミラノサローネに、2008年以来6年連続で出展する。2年連続で会場構成を担当する平田晃久氏はじめ関係者が出席し、このほどプレスを対象に説明会を行なった。
昨年の展示「Photosynthesis-光合成」は、同社の太陽光パネル、蓄電池システム、LEDや有機EL照明をそれぞれ葉、実、花に見立て、それらをコントロールするエネルギーマネジメントを生態循環系の起点である植物の「光合成」になぞらえた空間展示を発表、会期中のミラノ市内展示(フォーリサローネ)のベストインスタレーションを選ぶ「Elita Design Awards」でグランプリを受賞している。今年はさらに進化させ、都市と自然の新しい関係性、都市の姿を平田氏が再び描き出す。
今回のインスタレーションは、昨年と同じミラノ大学内の中庭からポルティコ・リキー二という柱廊(コリドー)に場所を移し、完全に遮光した縦長の空間(幅約6m×奥行き30m、その奥のプロダクツ展示を含めず)に、現代都市を構成するビル群のようなボリュームに、1/20サイズに細分化した太陽光パネルを覆うように配置。人工物をまとった都市の空に浮かぶ雲が、黒い影を落としながらゆっくりと流れていく情景を同時にプロジェクションする(担当:LUFTZUG)。太陽光パネルを装備した近未来の都市が、自然と違和感なく融合した社会をイメージ、生命力に満ち溢れた共生の情景を会場に浮かび上がらせる。
同社ではエネルギーソリューション事業として、住宅やビルなど個々にはもちろん、それらをネットワーク化して都市全体にまで広げた「スマートシティ」を推進しており、今回の出展コンセプトもこの延長線上にある。住まい手側の啓発と社会貢献活動の一環として、小学児童を対象とした「あかりのエコ教室」にも2009年度から取り組んでいる。ミラノでは市内の小学校でも初めて教室を開催。教育と芸術性を追求しながら、LED商品のさらなる拡大をはかる。
パナソニック(株)ミラノサローネ特設サイト
http://panasonic.co.jp/es/company/exhibition/milanosalone/2013/
Fujisawa SST(藤沢市におけるサスティナブル・スマートタウン構想)
http://panasonic.co.jp/es/fujisawasst/
平田晃久建築設計事務所
http://www.hao.nu/
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