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第12回「関西建築家新人賞」受賞者発表



  • 佐井寺のハナレ 撮影:笹倉洋平(笹の倉舎)

  • house A / shop B 撮影:新建築写真部

公益社団法人日本建築家協会 近畿支部第12回「関西建築家新人賞」の受賞者を発表した。今回は出江潤氏木村吉成氏の2名が受賞。
JIA近畿支部地域内の45歳以下のJIA建築家に対し設計活動に携わる意欲に満ち溢れた建築家の育成と発掘のために設置されたもので、この第12回においては、11名の応募があり、書類審査による5作品が現地調査によって選定されたもので、審査委員長に長坂大氏、審査員に建築家の槻橋修氏、ランドスケープデザイナーの吉武宗平氏を迎えて行われた。

審査委員長の長坂大氏は、近年の応募者数と比較するとやや少なくなってきたという印象を感じられたということである。選考のための基本資料は提出された1作品であることを確認の上、各応募作品に込められた設計趣旨や背後にある理念を読み解くことに尽力し、必要に応じて他の情報を参照にして取り組んだ。
その長坂大氏の講評では、建築家・出江寛氏の子息である出江潤氏の「佐井寺のハナレ」は、建築の継承と抵抗の不思議な組み合わせが独特な空間の質を生んでおり、増改築であるために空間構成に対する作者の思想を読み取ることは難しかったが、ハナレから庭、母屋の玄関まわりそして蔵の改修状況を見て、これからこの国の建築について議論する契機がここにあると実感した作品である。

一方の木村吉成氏の「house A/shop B」は、この賞にふさわしい総合的な力量が感じられ、未来に向けての新鮮な眼差しと、建築の本質へと向かう真摯な精神との幸福な出会いを感じた。施主と建築家の個性が相殺されることなく、生き生きとした現実世界となった作品である。というように講じた。
両氏に対する表彰は、7月13日「JIA近畿支部大会2018滋賀大会」(会場:酒游館)において行われた。