趣旨 | 巨大な内海に面した瀬戸内地域では古来、風土や景観、伝統に呼応した名建築の数々が生まれてきました。その背景には、日本が国家として形づくられた遣隋使・遣唐使の時代から近世の朝鮮通信使・北前船にいたるまで、広島県の位置する瀬戸内海が“文化・物流の大動脈”だったことが理由としてあります。日本はこの瀬戸内海を通じ、海外から人や文化を招き入れ、あるいは発信し、この海を通じ文化交流を行ってきました。古建築はもとより、自然と文明が築いてきた瀬戸内地域特有の磁力に吸い寄せられるように丹下健三、安藤忠雄、伊東豊雄、SANAA、坂茂といった現代の建築家たちも挑戦的で実験的な名作を次々と生み出しています。それゆえに瀬戸内地域は古建築から現代建築まで「建築文化の集積地」として貴重な建築の宝庫となっているのです。 “文化・物流の大動脈”であった瀬戸内海の周辺地域は“つなぐ”ことを鍵にその礎を築いてきたといえます。『ひろしま国際建築祭 2025』は、「つなぐーー“建築”で感じる、私たちの“新しい未来” Architecture: A New Stance for Tomorrow」をテーマに、歴史、風土、景観、技術、思想などさまざまな視点から“建築”に触れ、考え、交わる機会をつくり、ここ瀬戸内で建築文化を感じることから、みなさんと“新しい未来”像を探りたいと考えています。 |
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主な展示 | 『ナイン・ヴィジョンズ:日本から世界へ 跳躍する9人の建築家 Nine Visions: Japanese Architects from Japan to the World』 『丹下健三自邸復刻プロジェクト Kenzo Tange's Residence Reconstruct ion Project』 |
会期 | 2025年10月4日(土)〜2025年11月30日(日) |
会場 | 広島県福山市・尾道市+瀬戸内海周辺のサテライト会場 |
入場料 | 2日間パスポート(福山・尾道共通パスポート) 予価2,000円(税込) |
主催・問い合わせ | 一般社団法人 神原・ツネイシ文化財団 |
詳細 |
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