ひろしま国際建築祭 2025
趣旨

巨大な内海に面した瀬戸内地域では古来、風土や景観、伝統に呼応した名建築の数々が生まれてきました。その背景には、日本が国家として形づくられた遣隋使・遣唐使の時代から近世の朝鮮通信使・北前船にいたるまで、広島県の位置する瀬戸内海が“文化・物流の大動脈”だったことが理由としてあります。日本はこの瀬戸内海を通じ、海外から人や文化を招き入れ、あるいは発信し、この海を通じ文化交流を行ってきました。古建築はもとより、自然と文明が築いてきた瀬戸内地域特有の磁力に吸い寄せられるように丹下健三、安藤忠雄、伊東豊雄、SANAA、坂茂といった現代の建築家たちも挑戦的で実験的な名作を次々と生み出しています。それゆえに瀬戸内地域は古建築から現代建築まで「建築文化の集積地」として貴重な建築の宝庫となっているのです。

“文化・物流の大動脈”であった瀬戸内海の周辺地域は“つなぐ”ことを鍵にその礎を築いてきたといえます。『ひろしま国際建築祭 2025』は、「つなぐーー“建築”で感じる、私たちの“新しい未来” Architecture: A New Stance for Tomorrow」をテーマに、歴史、風土、景観、技術、思想などさまざまな視点から“建築”に触れ、考え、交わる機会をつくり、ここ瀬戸内で建築文化を感じることから、みなさんと“新しい未来”像を探りたいと考えています。

主な展示

『ナイン・ヴィジョンズ:日本から世界へ 跳躍する9人の建築家  Nine Visions: Japanese Architects from Japan to the World』
会場: 尾道市立美術館
参加建築家:プリツカー建築賞を受賞した8組(9名)の建築家 
丹下健三(1987年受賞)、槇文彦(1993年受賞)、
安藤忠雄(1995年受賞)、妹島和世・西沢立衛(2010年受賞)、
伊東豊雄(20 13年受賞)、坂茂(2014年受賞)、
磯崎新(2019年受賞)、山本理顕(2024年受賞)

『丹下健三自邸復刻プロジェクト Kenzo Tange's Residence Reconstruct ion Project』
会場: 神勝寺 禅と庭のミュージアム(無明院)

会期

2025年10月4日(土)〜2025年11月30日(日)

会場

広島県福山市・尾道市+瀬戸内海周辺のサテライト会場
福山エリア(ふくやま美術館|it i SETOUCHI|神勝寺 禅と庭のミュージアムほか)
尾道エリア(尾道市立美術館|LOG|ONOMICHI U2ほか)

入場料

2日間パスポート(福山・尾道共通パスポート) 予価2,000円(税込)
3日間パスポート(福山・尾道共通パスポート) 予価3,000円(税込)

主催・問い合わせ

一般社団法人 神原・ツネイシ文化財団
https://kambara-tsuneishi-foundation.jp/contact/

詳細

https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/


Cookie(クッキー)
当社のウェブサイトは、利便性、品質維持・向上を目的に、Cookie を使用しております。詳しくはクッキー使用についてをご覧ください。
Cookie の利用に同意頂ける場合は、「同意する」ボタンを押してください。同意頂けない場合は、ブラウザを閉じて閲覧を中止してください。