建築と社会の年代記―竹中工務店400年の歩み―
概要

明治32年(1899)、工匠の竹中藤右衛門が、神戸の地に竹中工務店を創立しました。竹中家と建築の関わりは、今から400年以上前、織田信長の普請奉行を務めた竹中藤兵衛正高にまで遡ることができるといいます。以来、竹中家、そして竹中工務店は、現在に至るまで多くの建築を施工して、人々の暮らしと文化を支えてきました。
本展では、竹中工務店と、その前身である工匠時代の竹中家が手がけた多様な建築を、建築と人間との関わり方という視点で8つの「かたち」(Ⅰはじまりのかたち、Ⅱ出会いのかたち、Ⅲはたらくかたち、Ⅳ夢を追うかたち、Ⅴ感性を育むかたち、Ⅵ暮らしのかたち、Ⅶ時を紡ぐかたち、Ⅷみんなのかたち)に分類して紹介します。豊富な建築関係資料と、歴史資料、美術資料を組み合わせて、建築の特徴と、人々と社会による受容のあり方を検証し、時を超えて受け継がれてきた建築の多様な魅力を感じていただけるような構成としています。
日頃私達のすぐ側にある建築に改めて目を向け、その軌跡を知ることで、建築と人間、文化、社会との関わりを考える機縁となれば幸甚です。

会期

2020年1月11日(土曜)~3月1日(日曜)

会場

神戸市立博物館(神戸市中央区京町24番地)

アクセス

https://www.kobecitymuseum.jp/guide/

休館日

月曜日(ただし、2月24日(月曜・振休)は開館)、2月25日(火曜)

開館時間

10時~17時(入館は16時30分まで)※毎週土曜日は21時まで開館(入館は20時30分まで)

入場料

一般1,000円 大学生500円 高校生以下無料

関連イベント

■記念講演会
①1月25日(土曜)
「竹中工務店400年の歩みを読み・語る」(仮題)
 藤森照信(建築史家、建築家)
②2月8日(土曜)
「大大阪時代の阪神間モダニズムに始まる関西の都市形成の年代記」(仮題)
 橋爪紳也(建築史家・大阪府立大学研究推進機構特別教授)
③2月29日(土曜)
「技を伝え、人を育てる」(仮題)
 小川三夫(堂宮大工棟梁)
 赤尾建藏(竹中大工道具館エグゼクティブアドバイザー)

■イヴニング・レクチャー(学芸員による展覧会の見どころ解説)
会期中の毎週土曜

■講演会「竹中工務店が語る6つのかたち」
コーディネイター:松隈章(竹中工務店設計本部、聴竹居倶楽部)
司会:山本雅和(神戸市立博物館 学芸担当課長)
①1月18日(土曜)
 ⅰ「出会いのかたち―街づくり あべのハルカスをめぐって」
  米津正臣(大阪本店設計部)
 ⅱ「はたらくかたち―事務所建築の変遷と竹中工務店のワークプレースづくり」
  清重剛男(ワークプレイスプロデュース本部)
 ⅲ「夢を追うかたち―市立吹田サッカースタジアムの計画と建設」
  大平滋彦(大阪本店設計部長)
  「夢を追うかたちへの挑戦―通天閣」
  対談 永野顕(作業所長)、松原由典(大阪本店設計部構造)
②2月1日(土曜)
 ⅰ「感性を育むかたち―佐川美術館・樂吉左衛門館と竹中大工道具館」
  内海慎介(プリンシパルアーキテクト)
  小幡剛也(大阪本店設計部)
 ⅱ「暮らしのかたち―竹中工務店 住まいの空間」
  河合哲夫(大阪本店設計部)
 ⅲ「時を紡ぐかたち―明治生命館と西本願寺・伝道院他」
  中嶋徹(設計本部)

■建築見学会
①1月17日(金曜)
 阪神淡路大震災25年「復興を遂げた歴史的建造物巡り」
 山﨑誠(兵庫県ヘリテージマネージャー、元竹中工務店作業所長)
②2月15日(土曜)
 「旧村山家住宅 和館見学会」

■子供のためのイベント
2月22日(土曜)
こうべ歴史たんけん隊「建築の魅力をさぐろう!」

■関連情報
◎重要文化財「聴竹居」を1日たっぷり愉しむ会
 2月11日(火曜・祝日)
 石田潤一郎建築史家・武庫川女子大学客員教授)
◎竹中大工道具館の展覧会「江戸の大工さん」(仮称)
 1月11日(土曜)~3月1日(日曜)

※詳細・申込方法は下記ホームページをご確認ください。

主催

神戸市立博物館、神戸新聞社、朝日新聞社

詳細

https://www.kobecitymuseum.jp/exhibition/detail?exhibition=351


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