概要 | 私たちが建築を設計する時、どのくらいの未来を予測して設計を進めているだろうか。 一般的に木造の建築の寿命は30年、RC造60年程度とされているが、それ以上使われている建物もあれば寿命前に壊されてしまうものもある。石造りのヨーロッパの都市の景観はここ100年あまり変わっていない。日本の都市像は戦後復興後に出来ていることもあり、まだ100年も経っていない。RC造の寿命である60年先すら予測が不可能に思われる。 特に近年の変化のスピードは益々加速し、私たちは実空問以外にも仮想空問すらリアルな世界として実空問と等価に扱うようになってきている。25年ごとに都市が大きな変革を迎えると磯崎新も図式化している。100年は変化の4サイクル。大きく都市が変わるのは災害と祝祭のサイクルがきっかけであるとも言われる。東京であれば、関東大震災、戦争、オリンピック、最近であればCOVID 19も入るかもしれない。 予測不可能な未来、それでも私たち建築を設計する者は少なくとも数十年先の未来を思い描きながら設計をする。私たちが設計した建物がどんな未来に建っているかを。今回はあえて100年後という少し遠い未来を設定した。 今回のテーマを考えるタイミングで102歳まで生きた祖母が亡くなった。祖母が生まれた100年前はどんなだっただろうと祖母の人生を思った時にこのテーマを思いついた。人間は100年生きられる生き物である。自分が生まれ、人生を終えるスパンで建築の時間をとらえてみたいと思う。100年後は遠い未来に思えるが、突然やってくるのではなく今現在の連続である。例えば伊勢神宮のようにモノが残り続けるのではなく20年に一度建て替わる(100年であれば5サイクル)という新陳代謝のシステムが建築であると言うこともできる。物質に縛られることなく自由に「100年の建築」を考えてほしい。 |
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テーマ | 「100年の建築」 |
応募資格 | 学生(大学生、大学院生、専門学校生)及び実務経験10年以内の社会人。但し、1995年1月1日以降生まれの方とします。共同制作の場合、代表者を決め共同制作者全員を連名してください。 |
応募方法 | 下記ホームページより「募集要項」のページ、又は各ページ下部にある「第31回ユニオン造形デザイン賞公募」バナーにて内容をご覧いただき、Entry form(Excelフォーマット)をダウンロード。 |
応募作品の形式 |
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応募期間 |
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審査員(敬称略) | 永山 祐子(建築家) |
賞 | 大 賞…1点(賞金 100万円) |
問合せ・申込先 | 〒550-0015 大阪市西区南堀江2丁目13-22 |
詳細 |
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