伊勢遺跡(遺構展示施設・管理棟、展望施設)整備に係る実施設計等業務
事業の目的

伊勢遺跡は弥生時代から古墳時代への移行期(紀元1世紀末から2世紀末)に発達する遺跡であり、我が国の形成過程を考える上で、重要な位置を占める遺跡である。

現状で確認できている遺構の状況から、伊勢遺跡は弥生時代後期前半に出現し、弥生時代後期中葉までには、柵で四角く囲まれた中に大型建物群を計画的に配置した方形区画と呼ぶ特殊な空間が形成され、それに接して楼観が建設され、楼観を中心に方形区画を取り囲むように、規格性の高い棟持柱をもつ大型建物群が円周状に建設されている。また、棟持柱を持つ大型建物に接しては、王の居所と考えられる床面積 185 ㎡を測る大型竪穴建物がつくられていることが判明している。このように伊勢遺跡は一般的な集落遺跡ではなく、弥生時代後期に形成されたクニの、政治・祭祀を集中して執り行う施設群と考えられる。クニの中心部の構造がわかる国内でも唯一の遺跡であるとともに、弥生時代から古墳時代、ムラからクニへと地域的統合が進むなか、地域的な政治権力の成熟度を示しており、倭国の形成過程においても、重要な役割を担った遺跡として全国でも唯一の遺跡と評価されている。

市内には弥生時代から古墳時代にかけての遺跡群(服部遺跡、下之郷遺跡、下長遺跡他)が所在し、守山市の遺跡群が全国的に見ても、すばらしい内容をもつことから、弥生時代から古墳時代へ変化する中で、伊勢遺跡の歴史的な意義や時代背景などがわかる展示解説を行う。

本事業では、このような伊勢遺跡が持つ本質的価値を確実に保存し、次世代に伝え継承することが最も大切な使命である。この価値を最大限活かすため、様々な手法を用いて遺跡を顕在化させ、往時の姿が体感でき、地域の歴史・日本の歴史学習の場となる史跡整備を目指す。

伊勢遺跡(遺構展示施設・管理棟、展望施設)の整備は、遺跡を確実に保存・継承し、歴史学習の拠点・情報発信の場とするとともに、歴史や文化財に関心をもつ来訪者だけではなく、関心のない一般の市民の方も新たに遺跡に興味を持っていただけるよう、立ち寄り易い交流スペースを持つ施設とし、加えて地域の交流拠点となる施設として整備する。整備にあたっては、良好な景観と周辺環境に配慮し、景観的にも違和感のない施設を目指す。

参加表明書等の提出期限

令和2年8月27日(木)

主催

守山市

詳細

http://www.city.moriyama.lg.jp/keiyaku/r2_nyusatsuyoho_kekka_konsaru.html

事務局

守山市教育委員会事務局文化財保護課
(〒524-8585 滋賀県守山市吉身二丁目5番22号)
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Fax:077-582-9441
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