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「第3回LIXIL国際大学建築コンペ」最優秀作品が竣工



  • ハーバード大の学生と審査委員ら

  • 「HORIZON HOUSE」屋内で談笑する関係者

  • 次回コンペのキックオフ・シンポジウム

住宅・建材産業に関する調査・研究及び、人材育成等の事業に対し助成・支援する次世代のサステナブル住宅の技術を模索・検証し、社会にその技術を発信することを目的とする公益財団法人LIXIL住生活財団では、2年前から学生を対象とした大学建築コンペを主催している。
今春開催された「第3回国際大学建築コンペ」のテーマは“RETREAT IN NATURE(大自然のリトリート=日常生活から離れるための隠れ家)”。世界11カ国12大学から募集された作品のなかから、公開審査で最優秀賞に選ばれたハーバード大学(米国)の「HORIZON HOUSE」が、同賞の受賞特典として、同財団が所有する環境技術研究施設「メム メドウズ(Memu Meadows)」(北海道広尾郡大樹町)の敷地内に建設され、このほど竣工を迎えた(設計監修:隈研吾建築都市設計事務所)。去る11月23日、現地・大樹町においてプレス内覧会と、関係者が出席した竣工記念イベントが行なわれた。

会場配布物などによれば、「HORIZON HOUSE」は、個人の居住空間と大樹町の牧草風景が生み出す対話を象徴した作品。屋内はひと繋がりの一室空間ながら上下に起伏をもち、ぐるりと囲むように開けられた開口部(窓)からは、360度の大パノラマと、地平線(HORIZON)、そして朝夕、季節ごとに変わる大自然の壮大な景色を居住者にもたらす。冬季の降雪でこのパノラマ視界が遮られないよう、居住部分は木製基礎によって1メートル上げた高床式。また、外壁などには地元地域で使われなくなった廃材を使用、土地が有してきた記憶の一部を建物の表情として取り込んだ。

同作品の竣工により、現在「メム メドウズ」には、昨年竣工した早稲田大学設計「町まとう家」、慶應義塾大学設計「BARN HOUSE」とあわせ、大学生が設計したサステナブル住宅はこれで3 棟となった。

「HORIZON HOUSE」竣工式の後、同コンペの審査委員長を務める隈研吾氏、同じく審査委員の野城智也氏、小山薫堂氏らが登壇した「キックオフ・シンポジウム」において、次回第4回コンペのテーマは「プロダクティブ・ガーデン──大樹町を五感で味わう空間」と発表された。今後、世界各国の建築系大学から作品を募り、来春4月20日には都内にてファイナリストによる公開審査会が開催される。参加大学のスタディの様子など設計段階から竣工に至るまでの過程は、同コンペの公式facebookで随時公開していく予定。

公財)LIXIL住生活財団 公式サイト
http://www.lixiljsfound.or.jp/
「LIXIL国際大学建築コンペ」公式facebook
https://www.facebook.com/LIXIL.IUAC
「第3回コンペ」公開審査会レポート
http://www.kenchiku.co.jp/news/detail.php?id=557