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TOTOギャラリー・間「311 ゼロ地点から考える」



  • 原広司氏による基調講演「建築になにが可能か」

  • 展覧会場の様子

  • 「失われた街」の復元模型

TOTOギャラリー・間で開催中の「311失われた街展」関連のシンポジウム「311ゼロ地点から考える」が11/6に東京大学安田講堂にて行われた。

原広司氏の基調講演「建築になにが可能か」をはじめとし、展覧会概要説明、建築家による復興ネットワークArchiAidの活動報告、帰心の会による「再生・建築にできること」、総括「ゼロ地点から考える」という5部構成のシンポジウム。
日本を代表する多数の建築家が、復興・復旧に関しての考えや自ら行っていることについて話をしディスカッションを繰り広げた。14:00から19:30までの長時間のシンポジウムにも関わらず定員1100人の会場は終始満席だった。最後の総括では「建築家は何を生み出せるのか」「本当の闘いはこれからだ」と内藤廣氏が話をされた。

展覧会「311失われた街展」は11/2より開催中。
被災前の街並みを再現した模型展示(「失われた街」の復元模型)と壁面に3.11が引き起こした「事実」の展示(「311 SCALE」)という極めてシンプルな展示の構成となっている。
模型は岩手県、宮城県、福島県の各都市から大きな被害を受けた14の街区2500㎡のエリアを1/500で復元したもので、複数大学13の研究室が共同(延べ200人近く)で制作。細部のディテールまで丁寧に作り上げられた模型は、近くで覗き込むと日常が思い出されるような建築模型を超えた存在になっている。3Fガラス壁面には新聞社から借りた報道写真が投影されている。
壁面の「311 SCALE」は地震・津波・放射線・電力の4つのデータをビジュルアル化し視覚的に情報を展示。4F奥部ではタッチパネル操作をし、より詳細の情報をスクリーンに映して閲覧することも出来る。

今回の展覧会は、建築関係者から一般の人まで年齢を問わず多くの人に足を運んでもらい、「何が起き、何が失われたのか。そしてそこから何を学ぶことができるのか」を考える場になってほしいとのこと。
展覧会は12/24まで。

「311 失われた街 展」 会期:2011年11月2日(水)~12月24日(土)
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex111102/
TOTOギャラリー・間(TOTO株式会社)
http://www.toto.co.jp/gallerma/


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